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今の自信。


「仕事が楽しい!」という友人。

わたしは今、限られた時間にしか仕事ができない。
(息子が寝たあと3時間くらい。でもイレギュラーがあって仕事できない日も多々)

生活のことを考えるともっと売り上げを伸ばしたいし、新規顧客に向けて開拓もしたい。
仕事に必要なスキルアップのための勉強もしたい。

でもわたしは超人じゃないから、数えきれないほどのことを並行できない。
いや、出産前ならやってた。それができる自分に自信を持っていた。

赤ちゃんのお世話は、想像していたよりも何千倍も体も心も疲れる。
うまくいかないこともある。

そして現在、待機児童。
いつ保育園に入れるかもわからない。

そんな中、不安ばかり募る夜もある。
このままわたしの居場所も、この子の居場所もないままだったら、どうしよう……。

「仕事が上手くいってる!」という人を見ると、胸にざらつきを感じてしまう。
いつまで経っても、産前の仕事量をこなせない自分にもやもやしてしまう。

「わたしなんてダメだ…」って。





ところがどっこい、今は胸を張って言える。

「仕事の量はそんなに増えてない。収入も上がってないし、今まで通りの仕事をきちんとやる。それだけ。でも、育児楽しい!今全力で、育児楽しんでる!

負け惜しみとかじゃなく、本気でそう思えている自分がいる。

日々成長する息子、それを支えるために親として、できることを全力でやりたい!

食事の献立、運動のアシスト、好奇心を満たしてあげること。
日々のふれあい。

息子はまだ赤ちゃんだから、大きくなったときに現在のことは覚えていないだろう。
でも、息子が笑ってくれた時、わたしに甘えてきてくれた時、やんちゃしてケガした時、昨日できなかったことが今日できるようになった時、絵本に大喜びする時、怖くて泣いた時、

数えきれないほどの一瞬一瞬を見逃したくない。
だからいつも、まぶたでシャッターを切っている。

たとえ、息子の記憶に残っていなくとも、抱きしめて頬擦りして、抱っこして安心させて「あなたが大好きだよ」と伝え続けている。

そんな日々が楽しくて、愛おしくてたまらない。


だからわたしは、今のわたしに自信を持ってる。

仕事のように対価はないけれど、人間として大きく、ぐんと成長させてもらっている。


保育園に入れなかったのも、今は息子とずっと一緒にいられる時間をもらったのかも。

眠る彼を見るたび、幸せにぎゅっと胸を掴まれる。



でもこの幸せは、新生児のときから頑張ってきたから得られたものだ。

泣き続ける息子をあやしながら泣いたこともある。
追い詰められていて、手を放しそうで怖くて、ベランダに出られなかったこともある。

感情がコントロールできず、自分が自分じゃない、なにか得体の知れないモンスターになったような気がしたときもある。

夜まとめて眠れないので、ずっと拷問を受けているような感覚だったことも、覚えている。

それらすべてを乗り越えて、今、わたしは息子のとなりで幸せを噛み締め、彼に頬ずりしている。


なんだ、ちゃんと積み上げてきてるじゃないか。


「仕事が楽しい!うまくいってる!」と言う友達のことは、心から祝福しよう。

そしてわたしは背筋を伸ばし、こう言おう。


「育児楽しい!息子を愛してる!」


これが、今のわたしが築き上げてきた自信、なのだ。







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