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いのちあふれる季節

大雨である。

親子して雨合羽を着込み、保育園に向かう。息子を送り届け、午前中は路上教習だった。車を運転していると、視界が悪くて驚いた。

さて、ニュースでは22日頃から梅雨入りするのでは、などと言われている。雨の日は気圧の変化で頭が痛くなりやすいし、送り迎えが大変なので憂鬱な気持ちにもなる。

それでもなお、私はこの季節が好きである。

雨の降る季節に生まれたからかもしれない。家の中で雨音を聴くと、なんだかものすごく安全な場所にいるような気がして、好ましいのかもしれない。

梅雨が明けるといよいよ夏が始まる、という予感が好きなのかもしれないし、路傍に咲く色とりどりのあじさいが美しいからかもしれない。

色々な理由があるけれど、いちばんは「いのちの気配」が濃厚になるから、なんだと思う。

ぶあああっと雨が降って、人も、生き物も、植物も身体のなかに力を溜め込んでいるように思えるのだ。これから始まる厳しい夏を迎えるために、いのちを潤している、そんな気配がそこかしこに溢れている。

それを感じとれるから、私は梅雨が大好きだ。雨音で目を覚ますのも好き、いつもより熱いお風呂に入れるのも好き。

なかなかやる気が起きない梅雨の季節だが、夏に向けて生命力を溜め込んでいると考えてみてはどうだろうか。
雨の音を聴きながら、頬杖をついてぼーっとする時期。なかなか風情があるではないか。

(Day.42)

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