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生後6ヶ月を迎えた息子へ。
拝啓 息子さま
早いもので、あなたがこの世に誕生してから半年が過ぎました。
4ヶ月中頃に寝返りを達成したあなたは、それからどんどん自分の体を使って、色々な動きができるようになりましたね。
腕の筋力で前進していく【ずり這い】はもちろん、最近では、腰を高く上げて勇み足をとる【高這い】も頑張っているあなた。
もう1週間くらいしたら、はいはいが始まるかもしれません。
身長も体重も、産まれた時にくらべるとかなり増えましたね。
身長は51センチから71センチに。
体重は3496gから、だいたい7000gになりました。
背は高いのに痩せ型なところは、ママとパパの子どもだなぁという感じがします。
たくさんミルクを飲むのに体重が増えないのは、1日中体を動かしまくっているからですね。
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ママは離乳食を始めるのがとても不安でした。
10倍がゆって何?
野菜をペースト状にするのって手間がかかりそう…
離乳食の進め方ってこれであってるの?
あなたの成長は喜ばしいことだけど、決して器用ではないママは、うまくやっていけるのだろうか…と何度も不安に思っていました。
実際に離乳食を始めてみると、あなたはどんな食べ物でもニコニコしながら食べてくれましたね。
あなたの笑顔を見ると、ママは俄然やる気が出てくるのです。
あなたの笑顔のためなら、どんなことだって全力で頑張れちゃうのです。
この世の中にはおいしいものがたくさんあること、食べることの喜びと大切さをあなたに教えたいな…と思っていますよ。
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あっという間に1歳までの折り返し地点に到達したあなた。
母親というものになってから、これまでの人生では経験したことのなかった種類の試練が、たくさん訪れたような気がします。
それもこれも過ぎ去ってみると、あっという間の出来事でした。
あなたは日々大きくなり、成長し、どんどん広い世界へと飛び出していくのでしょう。
目を輝せながら、毎日を全力で生きているあなた。
親バカかもしれませんが、あなたは他の赤ちゃんよりもずいぶん生き生きしているように思えます。
今、世界は混沌の中にいます。
ママはばぁばに、昔、こんなことを言われたことがあります。
「あなたを出産した時、『こんな大変な時代に産んでしまってごめんなさい』と思ったわ」
ママが生まれた30年前に比べると、今の時代はどうでしょう。
若い世代がどんどん生きづらくなっている日本の社会。
テレビで放送されるのは痛ましい事件や惨い戦争。
愛というものがどんどんなくなっていき、寂しい想いをしている人が多いんだなと感じています。
こんな日本を、これからの若い世代に背負わせてしまっていいのだろうか…
ママにだって、そんな葛藤がないとは言いきれません。
だけど、ママはこう思っています。
「今の時代は、世界が大きく変革するための過渡期なのでは?この時代を泥船にするか、未来に希望をつないでいくかは、わたしたち大人の肩に託されているのではないか?」と。
ママを産んだ頃のばぁばのように嘆くのではなく、あなたがこれから生きていく社会を少しでもよくするため、大人としてできることに立ち向かっていくつもりです。
ママ1人にできることは本当に本当に小さなことです。
だけど、生きていくということは、小さなことを諦めずに続けていく、その繰り返しだと思うからです。
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あなたは一体、どんな子に育つでしょうか。
パパと約束していることがひとつあります。
それは「ママとパパはいつでもあなたの灯台でいよう」ということです。
人生の荒波を超えていく中で、遭難することもあるでしょう。
ボートが転覆することも、大きな船にぶつかったり、思わぬことで座礁することもあるでしょう。
そんな時はいつでも、あなたの行く末に光を届けます。
その時々によって形は変わってゆくだろうけど、あなたが希望を失わないでいられるように力を尽くします。
あなたがいつか、あなたの世界にたどり着くまで、ママたちはあなたの灯台であり続けます。
あなたのすべらかな肌にほおずりするとき、ママは涙が出そうなくらい幸せな気持ちになります。
こんな温かな気持ちがあること、あなたのおかげでこんなに強くなれたこと、ぜんぶぜんぶあなたがこの世界にやってきてくれたから、知ることができました。
ママとパパのところへ来てくれて、ありがとう。
大きなけがも病気もせずに、すくすくと育ってくれてありがとう。
あなたがあなたでいてくれることが、ママにとって何よりの幸せです。
こんな気持ちを教えてくれて、本当にありがとう。
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