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だらけたママでもいいかな、たまには。

出産前、「わたしに母親業が務まるのだろうか…?」という漠然とした不安がありました。

ところが実際に出産してみると、自分には意外にも「育児の才能」があるんだなぁ、としみじみ感じています。

この「育児の才能」というのは、「優秀な子どもを育てる」とか「意識高い系の子育て」とか「映える子育て」をする才能ではなく、子育てそのものを楽しめる才能のこと。

今回はそんなお話です。(ほとんど親バカ目線です)


出産直後の辛さを乗り越えて


息子が産まれてから2ヶ月くらいは、楽しいよりもしんどいことの連続でした。

1.眠れないのが辛い


3時間ごとの授乳はもちろんですが、授乳後もすぐに寝てくれるわけではなく、あやし続けていると気付けば次の授乳時間が来てしまうことも。
この状態は4ヶ月くらい続きました…。

2.出産のダメージでかい


特にわたしは初産には珍しいと言われるほど、子宮の戻り(妊娠によって100倍くらいの大きさになっていた子宮が、もとの大きさに戻ること。後陣痛とも言われるそうです)が早く、そのせいでひどい収縮痛に悩まされていました。

3.D-MER発症


そして、ごく稀に起こるというD-MERの発症。 
これは不快性射乳反射という現象で、赤ちゃんに授乳しているあいだ不快な気持ちや体への症状が出るというものです。

女性ホルモンの関係で起こる現象だそうですが、わたしの場合このD-MERの症状がとても重く、息子に母乳を与える度に「死にたい」という気持ちに襲われていました。

おっぱいを飲ませる直前まで、幸せいっぱいの気持ちで息子をお世話しているのに、いざ母乳を与えた瞬間に「もうダメだ。死にたい。今から飛び降りよう」と考え始めるという…。

それが怖くて、授乳の時間は恐怖でしかありませんでした。

1ヶ月くらいは頑張ったものの、その頃芸能人の方の悲しいニュースが入って来て「あ、ふとした瞬間に自分で命を絶ってしまう可能性もあるんだ…わたしが死んだらこの子はどうなる?生きねば!!」と思ったのを憶えています。

そしてそこからは母乳外来や医師と相談し、薬で母乳を止めて完全ミルクに移行したのでした。

4.押し寄せるガルガル期


それもこれも全部ホルモンのせいなのですが、D-MERと同時にやってきたのがガルガル期

出産後に警戒心が強くなったり、攻撃的な性格になってしまう…という現象で、ある一定の対象にガルガルしてしまうパターンが多いみたいです。

私の場合、なんと実父、そして夫に対してかなりガルガル…。

いや、本当に産後、辛かったんです。
骨盤ぐらぐらだし、死にたいって気持ちは襲ってくるし、眠れないから体力回復できないし。

父とはすごく仲の良い親子だったのに、のんきにテレビを見ている後ろ姿を蹴飛ばしたいと思ったことも何度かありました。

今は夫にも父にも、まったくそんな想いはなくなり、以前のように良好な関係に。本当に産後、めちゃくちゃでした。


育児が楽しいのは息子のおかげ


こんなに辛かったのに、不思議と息子に対する不満は一切ありませんでした。

夜寝なくても、なぜ泣いているのかわからなくても、ただただ可愛い、愛おしい存在だったのです。

そして息子も生後7ヵ月を過ぎ、コミュニケーションが取れるようになった今、わたしが育児を楽しんでいられるのは完全に息子のおかげです。

なぜならば、彼の性格の良さに救われているから。

もちろん、我が子だからどんな子でも可愛い。
でも、どれだけ可愛くても、赤ちゃんのお世話は本当に大変なものです。

それなのに、息子と向き合っている時には大変さを感じず、
「なんて面白い子なの…!」と感心してばかり。

なんというか、絵に描いたようにすくすくと健やかに育っていて。

・離乳食はなんでもよく食べる
・寝かしつけは10分。しかもセルフねんね。
・ほんっとー-によく笑う。しかも引き笑い。
・はいはい大好きマン。毎日おうちツアー。
・赤ちゃんも大人も大好き。
・大きい子に踏まれようが蹴られようが挑んでいく。
・小さい子にはニコニコ笑顔。
・便秘知らず。
・病気知らず。
・単純に顔立ちがめっちゃ可愛い。

こんな感じなんです…。
だから、【楽しめる】余裕があるし、好奇心旺盛な子なので「この子は今、何を考えているんだろう?」と観察するのが楽しい。

育児を楽しませてくれている息子に、本当に感謝します。


だらけたママでもいいかな、たまには。


元来心配症のわたしですが、こと子育てに関しては、"敢えて"おおらかに…を心がけています。

赤ちゃんはお母さんの感情を敏感に察知するというので、ママが心配症だと赤ちゃんも怖がってしまったりすることもあるみたいです。

だから大抵のことは大雑把に。

でも、なかにはすごく神経質だったり、完璧主義のお母さんもいて。
そんなお母さんの話を聴くと「え…わたし、適当すぎない?大丈夫?」と心配症が顔を出すことも。

それにわたしだって人間だから、体調がすぐれない時も、ストレスが溜まることも。

いくら息子が「最強にやりやすい健康な子」であっても、疲れてしまうこともあるんです。

自分は適当に過ごしていても、息子には快適に過ごしてほしいから、身の回りのお世話は頑張っているけど…。

どうやったって、頑張れない日もある!!

最近そんな日があったので、思い切って息子とだらけて過ごしました。

家から出ずにデリバリーで食事を済ませ、洗濯物は干しっぱなし、お皿は洗わない、息子と一緒にひたすらだらだら…。

息子も寝間着、わたしも寝間着。

マンガを読んだり、遊んだり、赤ちゃんによくないからと息子が起きている時にはつけないテレビをつけてみたり。

たまにはいいのよ、わたしもここまで頑張って来た!
息子も同じくらい頑張って、成長してるんだから!


洗濯物の山にダイブする息子とじゃれ合いながら、
「だらけたママでもいいかな、たまには」と呟いています。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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