夜日秘事
あの子に才能がない事だったり
帰り道に急にひとりぼっちに触れる事だったり
明日日曜だからって自分に甘くなる事だったり
震えた声の分だけ涙が溢れる事だったり
変わらない自分と変わっていく人の事だったり
同じタイミングで決まって急に言えなくなる言葉だったり
それを振り返るのは
唯一過ごした時間に明日を含ませたから
だけど
声が漏れだした口を抑えた君が流した涙の分だけ
明日の微睡みを甘言で塗り潰したとしても
ひとりぼっちの才能だけは僕が殺してあげるから
同じタイミングで口に出して笑いあうように
だから
明日と今日の線引きを唇のラインでなぞるみたく
愛でさせて
人に当たり前にある死や美しさを、 詩や文で紡いでいます。 サポートをしていただければ製作の糧になります。 是非よろしくお願いいたしますm(__)m