見出し画像

紙胎漆の猪革アクセサリー

地元では柑橘を食べる獣害の猪を、お肉にしていただいたり、

革の作品を作ったり、ありがたく有効利用させてもらっています。

いただいた恵みを、末長く身につけていただけたらと思い、

柔らかく丈夫な猪革を使った技法と、シンプルな月のモチーフで、

胸元にきらりと光るブローチやネックレスにしました。

画像4

写真は暗めの色のお洋服ですが、薄い色でも胸元に淡く光ります。


紙胎漆という、紙を生地として漆で固め仕上げる技法で制作しています。

型作り、生地〜仕上げまで、全て一人で作っています。

生地は紙で作り、漆で何度も固めて作りました。

表面は猪革を貼り、錫粉を蒔いて仕上げています。


画像1

左が新しいもの、右が私物として使用しているものになります。

表面の錫は初めは少し光沢があり、きらりと胸元で光ります。

経年で徐々に落ち着いて渋い色に変化していきます。



裏面は、黒の呂色漆を塗り立てで仕上げています。

画像3

漆は手の油で艶が出てきます。

お手入れとして使用する際手で優しく撫でていただけると

経年の変化を感じることが出来ます。


自然の素材なので、革の模様がそれぞれ違います。

画像2

お腹や背中のたてがみの部分、オスメスでも模様がそれぞれ変わってきます。

ほんのひとときでも心落ち着く時間を、作品を通して共有出来ると幸いです。


昨年中止なった松本クラフト主催で開催したiichiの特設ショップ「craft days」でネット販売をさせていただきました。

現在もBASE、iichiで販売中です。

よろしければどうぞご覧ください。


展示情報や製作中のもの、日常のことなど、こちらでお知らせしています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?