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読書感想文

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アウトプットの練習として、読んだ本の感想を書いています。読みづらいところもあるかもしれませんが、温かい目でみてくださると嬉しいです。
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2022年7月の記事一覧

『四畳半タイムマシンブルース』 森見登美彦

『四畳半タイムマシンブルース』 森見登美彦

「カドブン夏」の対象本の中から気になっていた本を一冊読みましたので、感想を書いてみたいと思います。

8月12日、クーラーのリモコンが壊れて絶望していた私の目の前にタイムマシンが現れた。涼しさを取り戻すため、昨日に戻ったところでふと気づく。過去を改変したら、世界は消滅してしまうのではないかと。果たして彼らは、この世界と部屋の涼しさを守れるのか!?

という話です。

皆さんはタイムマシンがあったら

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『つぶやきのクリーム』 森博嗣

『つぶやきのクリーム』 森博嗣

森博嗣さんの本を読むのは本書がはじめてです。

『すべてがFになる』を読んでみようかと思っていたのですが、理系ミステリーはちょっと難しそうだなと思っていました。

森博嗣さんはエッセイも多数書かれているということを知り、それなら読めるかもということで手に取ってみました。

本書は、森さんの呟きとその補足文が100個書いてあるという本です。
呟きの内容は、人生や生き方、仕事における成功法など様々です

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『紅蓮館の殺人』 阿津川辰海

『紅蓮館の殺人』 阿津川辰海

最近、館もののミステリーを読みたくなったので読んでみました。

高校の合宿を抜け出して、文豪の屋敷に向かっていた主人公とその友人、葛城。しかし、道中で山火事に遭遇し、屋敷で救助を待つことになる。
その屋敷に住まう少女つばさと仲良くなるものの、翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見される。これは事故か?殺人か?
館が焼失するまでのタイムリミットは35時間。彼らは真相を解き明かすことはできるのか!?

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『風と共にゆとりぬ』 朝井リョウ

『風と共にゆとりぬ』 朝井リョウ

本書は朝井リョウさんの2作目のエッセイ集です。

この本を一言で説明するならとにかく面白い!しかも、笑える面白さがあります。
私は笑いのツボが浅いので、外では絶対に読めません!そのため、他の小説と並行して読んでいました。

本書の笑えるポイントは著者紹介のところからすでに現れています。(文庫本の表紙を開いた裏のところ)

といった感じ。

もちろん、本文も面白く、笑えるポイントがたくさんあります。

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『インシテミル』 米澤穂信

『インシテミル』 米澤穂信

本書はミステリー小説です。ネタバレにはご注意ください。

米澤穂信さんの作品を久々に読みました。古典部シリーズなど日常の謎や青春ミステリーのイメージが強かったので、米澤さんの本格ミステリーはこの本で始めて読みました。

「ある人文科学的実験の被験者になる」という時給11万2000円の一週間の短期バイト。主人公を含めた12人の男女は地下にある「暗鬼館」に閉じ込められる。
そこには他の参加者を殺せば一

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