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無職日記「なぜ辞めたのか?」
とある会社のデザイナーを6年勤めて、シンプルに激務が嫌になって辞めた。
元の会社は、人間関係は不満がなかったし、仕事内容もやりたかったことに近くて楽しい瞬間もあった。2年目くらいまでは全然辞める気が起きなくて、どこまでいくのだろうと思っていたけど、ぼーっと考えているうちに同じグループの人がポンポン辞めた。すると、当然ながら仕事の皺寄せがやってくる。瞬きすると納期に遅れるんじゃないかという焦燥感の中、常に120%脳を反転術式高速回転しながら間に合わせた。お昼も抜いてはっと気づいた時には足から変な臭いが漂っていた。でもカバーできてるせいなのか、上司はイマイチ人の抜けた大変さが良くわかっていないようで、人は来年も増員させる気配がなかった。入社した当初は、定時帰りと0時帰り半々くらいだったのが、常に0時帰りになった。いつのまにか癖になっていた過食。食べる、痩せたい。食べる、痩せたい。
次第に、仕事さえももう少し違ったことがしたいと思うようになった。デザインは好きなんだけど、作っているものの性質上か、効果が全くこちらには見えてこない。作ったもので何が成せたんだろう。私がたくさん渡した時間で、何か意味あるものは生まれた?
こんな考えは、甘えなんだろうか。
そんなしんどい日々の中で、料理が好きになったことは辞める考えに貢献した。美味しいものを食べて、気づく。私の人生は、仕事だけじゃない。他の、食べることだって、遊びだって、本だって、たくさん、楽しみたい。今は日常も仕事も両立できるところを目指して、ポートフォリオ制作を進めている。時間がある意味無限にある中で、惰性になってしまい、中々進まないけど、ちょっとずつ、ちょっとずつ前に進んでる。32歳。ここから、どこかへ行けるだろうか。
書き記すことで、自分の人生の軌跡が分かりやすくなるんじゃないかと思ってnoteを使ってみた。明確に言葉にしておかないと、日常なんてぬるりとすり抜けてしまう。客観的に読んでみるとかなり平凡なサラリーマンの辞めた日記のようにも思えるけど、これも私。レッツゴー。
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