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最後に詰め込むために

今回は、超直前期(本試験当日~1・2週間前)にすべき「詰め込み」の仕方とその準備についてお話します。


【1】 長期記憶と短期記憶

記憶には長期間にわたって覚えていることができる「長期記憶」と短期間で忘れてしまう「短期記憶」の2つがあります。

「短期記憶」だとすぐに忘れてしまうので、何度も繰り返し復習したり、理屈で覚えたりして「長期記憶」に進化させていくのが、今まで皆さんがしてきた勉強なわけですが、超直前期では、「短期記憶」を使っていくことも本試験の点数を取るための有効な手段です

つまり、試験の1~2週間前に学習した「短期記憶」の知識であっても、本試験までの短期間であれば覚えていられます。例えば、期間や数字など(特に会社法)、細かいところや、普段の勉強でどうしても覚えられないあやふやな知識は超直前期に「丸暗記で詰め込み」をしてしまえばいいのです。

【2】 丸暗記の限界量

しかし、丸暗記する箇所も、多くしすぎると超直前期の学習では、いくら「丸暗記」といえど、覚え切れません。

ですから丸暗記をしようとする箇所も事前に絞り込まなければなりません。

【3】 最後に詰め込むための方法

具体的な方法としては、択一式では、テキストや過去問のうち、「期間や数字など細かいところ」「あやふやな知識」の箇所に付箋を貼るなどして詰め込む箇所を明確にし、最後の1~2週間は付箋部分を重点的に、あるいは付箋部分だけを詰め込んでいきましょう

記述式では、間違えノートをつけている方は、もはや自分のなかで克服できた間違えパターン・知識については二重線を引くなどして消していき、本当に克服しなければならないものを浮き上がらせ、そこを徹底的に確認するようにしていきましょう

これらはあくまで一つの例ですが、超直前期には「丸暗記で詰め込み」の勉強にシフトしていく準備はしておくといいでしょう。

【4】 苦手科目の補充学習

上記の通り、超直前期では今まで詰め切れなかった箇所に絞り込みをかけ、そこを最後に詰め込む学習をするのが効果的ですが、それと並行して、苦手科目に関しては基本知識も含めて学習範囲全体に触れておいた方がよいでしょう(e.g.テキストを軽く通読する,主要な過去問に触れておく)。

なぜなら、苦手科目に関しては、その科目全体を通した知識の精度に不安があるからこそ苦手意識があるのであって、詰め切れなかった箇所を集中的に学習するほか、加えて全体を通した学習をした方が、より点数の安定が望めるからです。

【5】 総 括

最後に総括をすると、超直前期は「(全科目の)最後の詰め込み学習」+「苦手科目の補充学習」を行うことをお勧めします。

これからの超直前期はボーナスタイムのようなもので、今までよりも学習したことが本試験の得点に直結します。最後まで諦めず、頑張ってください!


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