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勉強のヤル気をなくさないコツ

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の高橋智宏です。今回は、勉強のヤル気をなくさないコツをお伝えします。


【1】常に「ヤル気満々」は無理

受験生の普段の勉強における理想的な精神状態は、常に「ヤル気満々」の状態と思いがちですが、実はこの状態を常に維持するのは無理があります。

司法書士試験の学習は一般的に1年以上の期間を掛けた長期戦となるため、常にヤル気に満ちあふれた状態で勉強をするのは難しいわけです。

そのため、勉強のヤル気(モチベーション)を考える上では「常に『ヤル気満々』は無理」という前提に立つことが重要です。勉強のヤル気が出なくても、「ヤル気満々」でない自分を責める必要はありません。

【2】ヤル気をなくす勉強をしない

どの受験生もヤル気の浮き沈みはあるものです。その点は人間である以上しょうがないでしょう。しかし、多くの受験生に見られるのが、自身が採っている勉強法がヤル気を減退させる原因になっているパターンです。

ですから、勉強のヤル気を維持するためには、自分自身がヤル気をなくす勉強をしないことが大事といえます。

【3】勉強のヤル気をなくさないコツ

それでは、勉強のヤル気をなくさない具体的な工夫を紹介していきます。

①覚えようとしすぎない

テキストの内容を頭の中で何回も反芻したり、ブツブツ何度もつぶやいたりして覚える、いわゆる暗記を試みる時間は、その時間が多ければ多いほど苦痛になります。

もちろん、司法書士試験は暗記での詰め込みが必要になる側面もありますから、暗記を試みる時間が非効率というわけではありません。しかし、テキストの内容のすべてにおいて暗記を試みるとなると、勉強がイヤになるだけでなく、暗記の精度も下がります。

実際、暗記を試みなくても、学習を繰り返していれば自然と覚えられるところも多く、その方が気持ちとしてはかなり楽になります。

そのため、基本的には覚えようとせずに繰り返し学習をして自然に覚えられるようにし、暗記を試みるのは「講師が暗記と強調したところ」「何度繰り返しても覚えきれないところ」に限って行うことをお勧めします。

②勉強に感情をのせる

単に法律の知識を記憶していく淡白な勉強になると、普段の勉強が機械作業に感じてしまい、つまらなく感じてきます。そうなると、普段の勉強が苦行となり、自然とヤル気が減退するものです。

理解できたときに「なるほど!」と思ったり、問題が解けたときに「やったぞ!」と喜んでみたり、判例の事例に感情移入して「これだとこの人がかわいそう…」と思ったりと、「勉強に感情をのせる」ことで、普段の勉強が楽しく感じられて、勉強のヤル気も出てきます

③スケジュールはざっくり立てる

スケジュールを緻密に組み立てると、うまくいかないときに自己嫌悪感が湧いたり、再度スケジュールを調整する手間に時間が取られたりするため、結果的に勉強のヤル気の減退につながります。

そのため、スケジュールは1日ごとにきっちり立てるのではなく、1か月又は1週間規模でざっくり組み立てるのがオススメです。なお、スケジュールの立て方に関しては、下記の記事も参考にしてください。

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