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オリジナルテキストの作り方~記憶のフック~

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。今回は「オリジナルテキストの作り方」についてお話ししていきます。


【1】テキストに個性を持たせる

テキストは、手に入れた時点のまっさらな段階ではある意味、まだ不完全といえます。

合格者のテキストを見てみると、まっさらなまま、ということはありません。自分なりに書き込んだりマーカーを引いたりして加工しており、みなさんそれぞれの「個性」を出しています

なぜなら、テキストは自分なりの個性が出ていないと覚えにくいからです。書き込んだりマーカーを引いたりすることで、いわゆる「記憶のフック」を作ることができ、脳に強く「印象付け」することができるので、テキストの情景が思い浮かびやすくなり、記憶に残りやすくなるのです。

そのため、少しでも記憶にひっかかるように記憶のフックを意図的に作り出すことも大事です。すなわち、テキストを自分なりによごしてこそ、「自分だけのオリジナルテキスト」であり、自分にとってより覚えやすいものとなるわけです。

【2】「記憶のフック」の作り方

「記憶のフック」の作り方は人それぞれですが、例えば、「自分なりの言葉で簡単な要約を書き込む」「論点の事例の図を余白に描く」「絶対に覚えたい文言を赤ペンでぐるぐると囲む」といった工夫があります

伊藤塾の塾生であれば、講義のパワポレジュメのスライドを切って余白に貼り付けるのもよいでしょう(すべてではなく、数を絞るようにする)。

下記の記事で紹介している、「講師が講義で強調していた箇所と過去問等の問題演習で出題のあった箇所にマーカーを引く」という勉強法は「記憶のフック」の工夫の1つでもあります。

【3】最後に

記憶のフックが多ければ多いほど、記憶をひっぱり出しやすくなります。

小さい記憶のフックを積み重ね、自分だけのオリジナルテキストを作り上げていきましょう!

※もちろん、これも作業が多くなると学習ペースの低下を招き,逆効果ですので、時間を掛けすぎないように注意が必要です。

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