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集中力を持続させるコツ

【1】集中力の重要性

試験勉強では,学習時間以上に学習密度,すなわち学習時の「集中力」が重要となります。

当然ですが,高い集中力を持って学習をすることができれば,学習の密度を高めることができ,その分,短時間の学習でもより多くの知識を吸収することができます。逆に,低い集中力を持って学習をすれば,学習の密度は低くなり,長時間勉強しても吸収できる知識は少なくなりますし,心身の疲れにも繫がります。その結果,更なる集中力の低下を招くという悪循環に陥ってしまいます。

今回は,私なりの集中力を持続させるコツを紹介していきたいと思います。できるだけ具体的なコツを紹介していきますので,参考になるところがあれば,ぜひ取り入れてみてください。

【2】集中力を持続させるコツ

 ⑴  1時間ごとに15~30分程度の休憩を挟む

単に「1日○時間勉強した」と言っても,その時間分の成果をあげられているとは限りません。例えば,実際に5時間ぶっ続けで勉強したとしても,5時間分の成果を上げているかどうかは疑問があるといえます。1時間もすれば,次第に集中力が低下し,5時間も近くなると,ただ惰性で勉強している状態になりかねません。

当たり前ですが,集中力を持続させるには,「休憩」を取ることが不可欠です。小まめに休憩を入れ,低くなりかけていた集中力を回復させることで,常に高い集中力で勉強にのぞむことになることから,そこから得られるものは,何時間もぶっ続けでした勉強よりも大きいものとなります。休憩を取るタイミングの目安としては,「1時間ごと」にするとよいでしょう。もちろんこれは目安に過ぎないので,「30分ごと」でも「45分ごと」でもかまいません。

ただし,この際に注意しておきたいのは,休憩時間をとりすぎないということです。1時間の勉強時間に対して1時間の休憩など,休憩時間を取りすぎると,「勉強モード」になっていた頭のスイッチが「休憩モード」に切り替わってしまい,再び「勉強モード」にするのに相当の労力を要してしまうからです。

そのため,休憩時間は,それに対応する学習時間の「4分の1以上,半分以下」に定めた方がよいでしょう。ですから,休憩時間の目安としては,「1時間の休憩につき15~30分」とするのがよいかと思います。

しかし,兼業受験生で時間がなく,休憩時間をとるのも難しいといった方もいらっしゃると思います。そんな方は,食事や家事といった,勉強以外のことを休憩の代わりにするとよいでしょう。要するに「休憩」では,勉強に疲れた脳を休ませて低下した集中力を回復させることが目的なので,料理・夕食・掃除などを休憩の代わりに,勉強時間の合間にすることで,わざわざ休憩時間をとる必要もなくなります。

 ⑵ 場所を変えて勉強する

特に家の中ではなく図書館や喫茶店などの「外」を勉強の拠点とされている方は,休憩としてできることが限られている分,休憩の効果が低くなりがちですし,周りに人がいる分,知らず知らずにストレスも溜まりやすいでしょう。

そこで,小まめに休憩を挟んでいても,集中力が切れてきたと感じるときにオススメなのが,「場所を変えて勉強をする」ということです。図書館で勉強している方であれば,近くの喫茶店に場所を移す,喫茶店で勉強している人であれば,近くの喫茶店をはしごするなど,場所を変えて周りの景色が変わるだけで,また新しい気分で勉強をすることができます。

「家ではなかなか集中できない」といった方も,「場所を変えて勉強する」ことを上手く活用すれば,家でも集中して学習をすることができます。すなわち,「家で2時間勉強(間に15分休憩)」⇒「図書館で2時間勉強(間に15分休憩)」⇒「喫茶店で2時間休憩(間に15分休憩)」⇒「家で2時間勉強(間に15分休憩)」というように,家での勉強と外での勉強を組み合わせて,小まめに場所を変えて勉強をすれば,家での勉強時間も限られる分,テレビなど家の身の回りの誘惑に惑わされず,きっちり集中することができます。

 ⑶ 効果的に科目・順序を変える

人は,同じことを繰り返していると,どうしても飽きてくるものです。そのため,1日1科目に集中するのもよいですが,2科目を1時間ごとに交互で学習する,あるいは1日の学習時間を半分に分けて2科目に取り組む,とした方が集中力は持続しやすいです(この目的で,無理に3科目以上に学習科目を増やす必要はありません)。特に記述式は,手を動かす作業もあることから,気分転換に最適なので,記述式の不動産登記法と商業登記法を続けて学習するよりも,これらを分けて意図的に択一式の学習の間に挟むのがお勧めです。

また,いつもは「テキスト読み込み⇒過去問演習」としているのを「過去問演習⇒テキスト読み込み」にしたり,「テキストを後ろの単元から読み込む」というように,学習の順序を変えてみるのも,いつもと違った風に感じられて,集中力が持続しやすくなるのとともに,普段とは違った順序で学習し,普段気付かないような知識の繫がりが見えてくるのでお勧めです。

 ⑷ ゲーム化する

例えば,問題演習の際に「30分で何問とけるか?」といった形でストップウォッチを使って時間制限を設定したり,過去問演習の際に「今日の正答率を90%にできるか?」といったように目標点を設定したり,普段の勉強をゲーム形式で取り組むのも,普段の学習にハリが出るので効果的です。さらに,成績を可視化して自分の成長が目で見て分かるようにすれば,モチベーションのアップにも繫がります。

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