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講師が紹介する “合格後おすすめの1冊” ~山村拓也講師~

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民法改正の真実─自壊する日本の法と社会─
鈴木 仁志(著)/講談社

令和2年度司法書士試験に合格された皆さんは、改正民法施行後初の合格者になりました。改正法については、司法書士試験対策としてしっかりと学習してきましたので、是非その知識を実務で活かし活躍をして頂きたいと思います。
そのために、試験勉強で培った改正法の基礎力をさらに強化すべく、正面からお薦めする書籍としては、ご存じ立案担当者が改正法の内容を解説する「一問一答 民法(債権関係)改正(商事法務)」になります。これは実務家になる皆さんにとっては必読図書といっていいでしょう。
しかし、合格後の今だから読んで欲しい書籍としては「民法改正の真実─自壊する日本の法と社会」を推薦したいと思います。今までの学習内容や、前述の一問一答等が改正法の「表の顔」というのであれば、上記書籍は改正法の「裏の顔」といえるかもしれません。当時、民法改正議論が進む中で、それに関わる人選や議論の進め方には多くの学者や実務家が異論を唱えていたことは周知のとおりですが、この書籍はその中でも独自の鋭い切り口で問題点を浮き彫りにしており、2013年の発刊当時とても興味深く読んだことを今でもはっきりと覚えています。合格後の今だからこそ、民法改正の「裏の顔」を知ることにより、より一層「表の顔」を深めるきっかけになると思います。なお、同著者の「司法占領 (講談社文庫)」も併せて読むと相互の関連により、一層「民法改正の真実─自壊する日本の法と社会」を興味深く読めるのでお薦めです。


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