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パートナー(テキスト)をどこまで愛せるか
【1】合格者の共通点
下記の記事でも書いていますが、合格者とそうでない方の違いとして挙げられるのが、学習のパートナーとも言える「テキスト」の習熟度の違いです。
そしてテキストの習熟度が高い方は共通して自分のテキストに愛着を持っています。愛着のあるテキストだからこそ繰り返せるし、より記憶に残りやすくなります。また、モチベーションが維持しやすいというメンタル面の効果もあります。
【2】パートナー(テキスト)を愛する
すなわち、「パートナー(テキスト)をどこまで愛せるか」というのも、試験勉強では重要なポイントと言えます。そこで今回は、パートナーをより愛する(テキストに愛着を持つ)ための工夫をお伝えしていきます。
① メインテキストを決める
テキストに愛着を持つためにまず大事なのが、自分の学習の主軸となるメインテキストを決めることです。
メインテキストを決めるに当たっては、テキストとの相性の「フィーリング」を大切にしましょう。他人が薦めている教材だとしても、必ずしも自分に合っている教材なのかは分かりません。自分に合うつくり(e.g.文章中心、表中心、問題中心)になっているか、見やすいレイアウトになっているかをサンプル教材から把握するようにしましょう。
そしてパートナーとなるメインテキストを決めたら、それと(合格まで)添い遂げる覚悟を持ちましょう。そこからブレると、どの教材もどっちつかずになり、教材本来の力を引き出すことができません。
もちろん、市販の教材などのサブの教材(副教材)はあってもよいですが、サブの教材を扱う場合は「分からないことがあった時に辞書的に使う」「苦手分野の強化として使う」といったように、メインテキストとの主従関係と使用目的を明確にした上で取り組むようにしましょう。
② テキストを肌身離さず持ち歩く
繰り返し接していると、好感度や印象が高まるという効果を、心理学では「ザイオンス効果(単純接触効果)」というそうです。人間関係やマーケティングで用いられますが、勉強にもこれが当てはまるといえるでしょう。
すなわち、テキストを肌身離さず持ち歩き、これと接する頻度を多くすることにより、よりテキストに愛着が湧いてくるということです。
個人的な経験談で言うと、私も受験生のときは外出するときはテキストを必ず持ち歩くようにしていました。バスや電車に乗っているときはもちろん、駅のエスカレーターに乗っているときも見るようにしていました。特にエスカレーターの例で言えば、触れる時間が短時間で学習上の効果は低かったかもしれませんが、よりテキストに愛着を持つきっかけにはなっていたと思います。
③ テキストに個性を持たせる
下記の記事にも書いていますが、合格者のテキストを見てみると、まっさらなまま、ということはありません。自分なりに書き込んだりマーカーを引いたりして加工しており、みなさんそれぞれの「個性」を出しています。
テキストに愛着を持つ上で大事なのは、自分の勉強の痕跡を残すことです。テキストに触れるごとに勉強の痕跡を残すからこそ、教材を見返したときに「これまで頑張ったな」と自分の努力を目で見て実感できるわけです。
また、直接教材の内容に関連する事項でなくても、テキストの印象付けになる工夫をするのも有効です。
例えば、そのテキストのページに取り組んでいるときに起こった出来事(e.g.このとき○○さんと偶然図書館で会った)や、印象に残った講師の雑談を書き込んでおくといった感じです。
一見、邪魔な情報を入れているように思えるかもしれませんが、よりテキストのページに個性が出てきて、エピソード記憶として覚えやすくなります(ただし、やりすぎは禁物です)。
個人的な経験談で言うと、私は当時読んでいた法律系のマンガでネタになっている箇所(e.g.支払督促、敷金)の切り抜きを貼っていました。その切り抜きの絵や登場人物のセリフは今でも覚えていますし、普段の勉強を楽しく演出する工夫としてもよかったように思います(もちろん、趣味の問題もあるので、テキストに工夫を施す一例として捉えてください)。
【3】最後に
テキストの愛着度は、実力だけでなくモチベーションにも連動してきます。
「パートナー(テキスト)をどこまで愛せるか」というのは、意外と大事なポイントなので、みなさんも自分なりの工夫をしてみてください。
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