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退職し(ようと思い)ましたエントリ

新卒でメディアコンテンツファクトリー(以下MCF)に入社して以来、ずっと同じ会社で働きつづけて10年目。
MCFが大好きなわたしは、今のところ転職は考えていないのですが、未知の世界であるからこそ退職や転職というものに憧れの気持ちがあります。

もちろん10年近く働きつづけていれば本気で退職を考えたことは一度や二度ならず。真面目に数えたら三度ありました。
ということで、今回は、退職し(ようと思い)ましたエントリ(退職してないけども)を、なぜ退職しなかったかも含めて書いてみようと思います。

参考:MCFでの職務経歴書
https://note.com/itoh_megumi/n/n828aac00f00b

退職しようと思いました1回目:入社4年目

■退職しようと思った理由:もっと仕事したい
□退職しなかった理由:  東京→福岡に転勤

入社以来、メディア事業本部で自社媒体(デジタルサイネージ)で放映する広告映像の企画・ディレクション、その効果測定の調査等を担当しました。
社会人になりたての頃は、エクセルの関数1つにしても、毎日学びがあり、できることが少しずつ増えていくことが楽しかったのを覚えています。
また、自分が考えたことがカタチになって、不特定多数の人に届く広告という仕事にもやりがいを感じていました。

ところが、3年も経つと、その部署での仕事は一通り覚えてしまい、上司にもある程度、仕事を任せてもらえるようになりました。
それと同時に、自分の中で、変化がない日々(仕事)にふつふつと不満がわきあがってきました。

会社に対する不満ではなく、あれは欲求不満、だったと思います。

もっと仕事ができるのに、いつまで同じことをしないといけないの?
と、まだ20代で生意気盛りのわたしは思ってしまったわけです。

でも、当時、東京は営業拠点で、そこで仕事の幅を広げることは難しい。
うーん、ステップアップするには転職するしかないかなぁと思っていたら、福岡本社にあるクリエイティブ部門の部門長が退職すると聞きました。

なんの実績も経験もないけど、その後がまをわたしにやらせてください!と手を挙げて、福岡に転勤することになりました。

働く場所も、業務内容も、まったく違うところに異動し(転職に近い状況な気がします)、もっと仕事したい!というわたしの欲求不満は解消されました。
これが1回目の「退職しようと思った」けど、「しなかった」理由です。

退職しようと思いました2回目:入社6年目

■退職しようと思った理由:評価されていない
□退職しなかった理由:  昇進(あ、評価されてた)

2回目の退職の危機は、福岡に転勤して2年経過した頃にやってきました。
福岡に転勤した直後の2年間は、クリエイティブ部門の現場を統括するリーダー的な役割を担っていましたが、明確な役職はついていませんでした。

福岡での1年目は、新しい業務を覚えつつ、人を動かすことの難しさに直面しながら、組織をつくっていくことのおもしろさに無我夢中の毎日でした。

わたしが配属される以前のクリエイティブ部門は、個の集団で、個々の能力は高いものの、あまり組織だった動きはしていませんでした。
ただ、ちょうどその頃、クリエイティブ部門が担当していたホームページ制作サービスが、MCFの新たな主力サービスとして成長している過程であり、制作・運用体制を早急に整備していく必要がありました。

それまでの個の集団から、チームで動ける組織にすることが求められていたと思います。意識的に、その組織化に向けて動き出したのが福岡2年目。
体制を整備しながら、新しいルールをつくり、他部門との調整を行い、人を増やすために採用活動をしました。サービス内容や対応も確立されていなかったので、クレームも多く、責任者としてその処理にも追われました。

人の採用ができて、ぼんやりと組織の輪郭が見えてきた頃、わたしの中で不満が爆発しました。無我夢中から、目が覚めたという感じに(笑)

役職もない(正式には部門長ではない)、給与でも評価されていない。
にも関わらず、なぜこんなに責任の重い仕事をしないといけないのか。
わたしは、正当に評価をされていない、と強い不満を感じました。

この不満は、明確に会社に対する不満でした。

年度末の社長(当時の直属の上司)との査定面談で、部門長に昇格しない、かつ、昇給しなければ、退職の意向を伝えるつもりでいました。
結局、その面談で、自分から何か言う前に、すごく評価してるよっていう査定通知書を渡されてしまい、意向を伝えずに済みました。

部門長になったからにはここで投げ出すわけにはいかないし、何より会社がちゃんと評価してくれたので、よし頑張るべと思い直しました。単純。
これが2回目の「退職しようと思った」けど、「しなかった」理由です。

現在は人事評価制度が整備されたこともあり、現場を統括するリーダーにも相応の役職と給与が与えられます。

退職しようと思いました番外編

■退職しようと思った理由:Q. 結婚する?
□退職しなかった理由:  A. しない

プライベートを理由に退職を考えたこともあります。
でも、これは悩んだふりはしてたけど、自分の中での答えはすぐに出ていた気もするので、番外編ということで(笑)

福岡勤務時代、遠距離で付き合っていた人からプロポーズされたのですが、仕事を辞めて家庭に入ってほしいと言われ、方向性の不一致で別れました。
一瞬悩んだけど、祖母も、母も、仕事をもっている人だったので、専業主婦として生きるというのがまったくイメージできず、退職には至りませんでした。

退職しようと思いました3回目:入社9年目

■退職しようと思った理由:つまらないと思いながら仕事をするのは失礼
□退職しなかった理由:  マーケティング本部立ち上げ

3回目の退職の危機は、福岡勤務5年目にやってきました。
人の入れ替わりを乗り越えながら、組織が強くなるのを感じていた頃、ふと自分が仕事のおもしろさを感じていないことに気づきました。

福岡に転勤してきたばかりの頃、あれほど苦労したマネジメントも、5年の間に自分なりの最適解を見つけて、それほど難しいと思わなくなりました。
ホームページ制作サービスも、体制が整ったこともあり、わたしが口や手を出さずとも、メンバーがうまいこと回してくれるようになりました。
いくつかのプロジェクトも、軌道に乗り、あとは粛々と進めていけばいい。

経験を積んだからということなんですが、1つ1つの仕事が楽にできるようになっており、頑張っている感じがしない、つまらないと思い始めました。
平坦な毎日にやりがいも感じられないというか、やる気が出ないというか。

悶々と悩んだ結果、そんな気持ちで仕事をするのは、会社にとって良くないという思いに至りました。わたし自身、マネジメントをする上で、部下のモチベーションを高めることに注力していたのに、自分のやる気スイッチを押せないなんて、悪影響にしかならない、と。

ただ、その頃、メンバーの入れ替わりがあって間もなかったこともあり、あと1年だけ頑張ろう。その1年で新メンバーも十分に戦力になるから、あとは任せられる。そうしたら転職して新しい環境にチャレンジしようと、ひっそりと心に誓いました。それが2019年3月です。

ところが、その翌月。
社長に現在の本部長が集められ、大きな組織改変の打診をされました。
そこでマーケティング本部の立ち上げが決まり、本部長に任命され、さらにその翌月(5月)には東京転勤だ!となって、あれよあれよとまた新しいことができそうな匂いがしてきたら、見失っていたわたしのやる気スイッチがいつのまにかぴこーんと入ってしまったのです。単純。

もともとやりたかった仕事だったし、またチャレンジングな環境に身を置けるし、転職する必要ないじゃん、となって退職しないことに。
これが3回目の「退職しようと思った」けど、「しなかった」理由です。

退職しようと思うとき:自己分析まとめ

これまでのMCFでの約10年を振り返ってみて、我ながら自分の飽きっぽさと単純さに呆れてしまいますが、仕事をしていく上で、自分にとって何が大事かがクリアになった気がします。

わたしは、以下の2点が「ない」と感じたときに退職を考えるようです。

●成長できる環境(仕事)があるか
仕事をするからには、いくつになっても成長を実感していたいです。
わたしがそれを感じられるのは、やはり高い目標(困難な課題)を追いかけられる環境が必須なんだなーと改めて思いました。
(あえてそんな大変なこと求めなくてもいいのにと葛藤もあるけども)

●正当な評価を受けられているか
転職をしたことがないとはいえ、市場における自分自身の価値、評価、というものは常に意識しています。市場の評価と、社内での評価を天秤にかけ、正当な評価を受けているかどうかは、個人的にはとても大事です。
ちなみに、ここでいう評価は、称賛とかそういうエモいやつじゃなく、ある業務領域における権限(役職)と、給与という明確なものです。

会社への不満が少ないように見えるかもしれませんが、不満は山ほどありました。ただ、わたし自身が不満を黙っていられないタイプで、かつ、自分が満足できる方に変えたいと(面倒なことにも)手を出しがちということもあって、小さな不満をためこむようなことはなかった気がします。

退職しようと思うだろう未来予想

今は転職を考えていないけれど、またいつか本気で退職を考えるときがくると思います。
将来、退職をしようと思うだろう理由を3つ予想しておきます。
(前述の退職しようと思うときの2点を除く)

●MCFではない外の世界を見たいという衝動が抑えられなくなる
●MCFでやりたいと思えることがなくなる(やり尽くせたら本望)
●MCFよりおもしろそうと思う企業やプロダクトと出会う(願望)

退職しないことで見える景色もある

「転職回数の多さは経歴の傷にはならない」という考えが主流になってきている今、同じ会社で働きつづけることが、果たして良いことなのかどうかはわかりません。
でも、同じ会社で10年近く働きつづけてみて思うことは、「そこに居つづけることで見える景色もある」ということです。

10年もあれば、組織にも、自分自身にも変化があるはずです。

この10年でMCFはおもしろいくらいに変わりました。
30人もいなかった従業員数が、80人くらいの規模になりました。
福岡も東京も大阪もオフィスを移転したし、新たに名古屋拠点も開設して、全国に営業拠点を拡大していこうとしています。
主力サービスもデジタルサイネージだけだったのが、ホームページ制作とWEB問診の3つになり、WEB問診で会社が注目されるようになりました。

2010年には見えなかった世界が、2020年には見えています。
退職や転職に憧れを抱きつつ、今ここから見えている景色も悪くないな、ということで、明日もMCFの社員として働きます!



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