騙し絵って
〇月〇日
妻くんとテレビを観ていた。野菜の映像が映し出されていた。
「ほら、いつか、上野の美術館で観た騙し絵みたいな絵、あったじゃない? 誰だっけ?」
と妻くんが急に思い出したように尋ねてきた。
「騙し絵って」
野菜の映像から連想したのだろう。ジュゼッペ・アルチンボルドだ。マニエリスムの画家である。
〇月〇日
所用があり、とある駅のタクシー乗り場で待っていた。朝の八時である。なかなかやってこない。二十分後にきた。
「朝のタクシーってあまり走っていないのですか?」
と私は尋ねてみた。
「タクシーの運転手って、年を取っている人が多いでしょう。コロナのとき、新型ウイルスがこわいって言ってかなりの人が辞めてしまったんですよね。20パーセントくらいは辞めてしまったんじゃないかな。その後、なり手がいなくて、減ったまま。若い人は、この業界に入ってこないから」
と運転者さんは答えた。
なるほど。そういうことか。
アプリで呼んだタクシーはけっこう早く来るので、急いでいるときはアプリのほうがいいのかもしれない。
迎車料金が加算されるけれども。
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