『よいお母さん』とはなんだろう
ソーシャルワーカーのitocoです。
あっという間に6月ですね。そうですね…(白目)。
私はちょうど自分の転職時期と重なったこともあり、2月末から現在に至るまで5歳児と毎日一緒におりました。毎日。エブリデイ。フゥ!
私は出産時期も出産してからも、仕事をずっと続けていた人間なので、みっちり子どもと長期間過ごす、というのが初めてのことでした。夏休みも冬休みも保育園にお世話になり、自分は仕事に行ってました。(年末年始はべったりですが主人も一緒なのでべったりの感覚はない)
この3ヶ月間、本当にいろんなことがあって、喜怒哀楽全部大爆発しておりました。
「明日から少しずつ保育園登園を再開しよう」と担任の先生とお話しして決まったので、この機会に、この3か月の間に思ったことをつらつらと話してみようと思います。
長期休暇にこれやってるのすごくない?
我が家は保育園児なので夏休みなどの長期休暇が関係ないのですが、世の幼稚園児や小学生を抱えるおうちは、夏休み、毎日この生活が続いているのか…と思うと、全国にいるこの道を通ってきた(または真っ最中の)お父さんお母さんに尊敬の意しかありません。
朝ご飯、昼ご飯、夜ご飯…考えるだけで毎日頭が痛かったです。
料理は好きで、朝とかぶらないようにとか、昨日食べたものとかぶらないようにとか考えて作っていたのが楽しかったのは最初の1か月。あとはただの苦痛でした。もちろん子どもも、「これまた?」と飽きてくる。たまにの外食もないもんね。そうだよね。ごめんな。
遊びの神は降りてこなかった
毎日自宅で過ごしましょう×三か月。
初めの一か月目は、工作やお菓子作り、クッキングやテントで秘密基地!とか、あらゆることをやって、楽しかったんです。こんな機会もなかろうと子どもと目いっぱい遊んだ気がしました。
が、そのうち、次の一手が出てこなくなる。ぬり絵やお絵描きや縄跳びなどを提案してみても、子どもも「いいやー」と言ってやらない。
やりたくないものは無理してやらせても意味がないので、無理強いしない。
遊びのヒントがだんだん減ってくる。
神降臨せず。ごめんな。
5月初旬頃から、毎日「今日は何をして時間をつぶそう…」という方向へ考えがシフトしていき、だんだん顔がくもっていきました。
【外に行けない】というものは、こんなにもつらいのかと、インドア派の私が思っていたのだから、相当追い詰められていたと思います。
お互いの時間を、という選択
5月初旬にそう行き詰ってしまった私とわが子(5)。
〇〇ごっこで遊ぶも、どっちもすぐ飽きる。
結果、一緒に遊ぶ時間が減り、私は読書やTwitter、わが子はゲームや動画サイトを観るというスタイルに変わってきました。なんかごめんな。
それはそれで楽でした。お互いに楽だったし、お互いに「今何してるの?何観てるの~?」なんて聞いたりして、同じ空間にいつつも意識をそれぞれ別のことに集中させててよかった。
けれど、よかったのかな?という思いがすごい勢いで私を責めてきました。
子どもに動画任せにしていいのか、自分は好きなことしてていいのか。
誰かに責められている気がしてならなかったんです。「お母さん、失格ね」と。そのことで、夜になると自分を責めてしまい、子どもが寝たあとに泣くこともありました。
主人(在宅勤務不可能)にぶつけたこともありました。「じゃああなたが代わりに一緒にいてよ」と八つ当たりのようなことも言いました。毎日ご飯の献立の上に遊びの工夫を考えていて、もういっぱいいっぱいだよとヘルプも出しました。
そうしたら土日に旦那の実家へお泊り企画をしてくれて、私の一人時間を確保してくれました。その時オンライン飲み会をして楽しみましたが、なんだか心のもやもやが抜けない。これでいいのかな?と思いが、心の片隅にあったのかと思います。
いいお母さんなんて
私の思ういいお母さんとは、栄養バランスのとれた手作りの食事を作り、掃除洗濯をし、暇があれば子どもと一緒に遊んであげ、子どもが何かいいことをすれば超絶リアクションで褒めまくる。朝は誰よりも早く起き、夜は誰よりも遅く寝て、家じゅう綺麗で作り置きもして…
無理。ハイ無理ー。昭和か。
そういう「自分の思ういいお母さん像」に縛られているから苦しいんだと気づきました。
子どもは可愛いのに、それがマヒしてくるなんて私はとんでもなくひどいお母さんなんだと、ずっと自分を責めていました。
でもね、この状況下で、
「えー!そんなことできるの!?天才すぎる!」(拍手付き)
「わー!ご飯たーくさん食べられたね!えらい!」(小躍り付き)
「え!レゴでそんなすごいの作れるの!?さっすがー!」(満面の笑み)
って毎日できます?私は無理でした。
できるお母さんもいらっしゃると思うし、それが喜びという方もいらっしゃると思います。私は違っただけです。
根底にあるもの
3か月一緒にいて、わかったことは、
・子どもは何度注意しても同じことを繰り返す
・手作りで手をこんだものを作るときほど食べない
・安全であることが第一
・心の平穏が第一
これらのことでした。
Twitterを開けば、わけのわからない国の対応がポンポン生まれているし、ストレスになるだけだったし、コロナ完全終息ではないから、まだ油断はできないというピリピリ感。それでも「毎日たのしく」過ごさないといけないという呪縛。
そんなものは不可能だと思いました。だって無理なんだもの。
でも心が平穏でなければ、それは子どもに伝わると思いました。イライラとか、そういうむしゃくしゃしている気持ちは空気で伝わる。
だから、私は私の思う「お母さん」像を壊して、作り上げました。
私の思うお母さんは 子どもを決して否定しないお母さん ということ。
毎回大きなリアクションをして褒めなくてもいい。
手作りじゃなくてレトルトやコンビニご飯が出ても構わない。
子どもが安全で、好きなことに没頭していればいい。
その子どもが好きなこと、子どもが作ったもの、子どもが選んだこと。それらを決して否定しない、というお母さんでいようと思いました。それだけ。
(危険なことをしたらもちろん注意します)
(教えなくてはいけないことや質問にはもちろん答えます)
それでだいぶ楽になりました。他人の評価なんてくそくらえと。
我が家が我が家の基準で笑ってればいいんじゃない?と。
明日から慣らしで保育園登園が始まり、来週再来週と保育園の日が増えて、自分の仕事時間も増えてくるだろうと思います。
その時はまた、今の状態で自分が思うベストなお母さんを作っていけたらといいと思いました。言い訳がましいですけど(テヘヘ)。
最後に、自粛期間中、不安がある中!訳の分からん国の対策に振り回されつつも!
毎日毎日一緒にいて、
命を守っただけで、素晴らしいと思いましょう、そうしましょう…!
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