酒は飲んでも、飲まんでもいい
自宅が飲み屋街の近くに位置しているからなのか、頻繁に救急車のサイレンが遠くから聞こえて来ては近づいてその辺で止まる。バイトで稼いだ小銭で安酒を飲みすぎた未成年大学生か、飲まされすぎた新卒か、はたまた社会に嫌気がさして寿命を削る勢いで飲んだくれている中年か。いずれにしても定かではないし、疫病が蔓延しているこの世情であるにもかかわらず、緊急隊員の人たちにこれ以上出動を強要するべきではない。とか思いつつ、この平和で無秩序な街がなぜか好きで、根っこが生えたように暮らしている。呆れな