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「家族」認定

これまで、生物学的な戸籍上の家族は、誰もが誠実な真面目なよい人たちでありながら大変苦手であり、コミュニケーションは「お仕事」的「義務」的な「任務」として「遂行」してきた。

一方、米国でできたパートナーたちの家族間のコミュニケーションは、英語能力もさることながら、なぜそんなに細かいことまで話すのか、と毎回心で突っ込むくらい、同じく苦手であった。

ゆえに、兄弟姉妹の一員が最近入籍した話を耳にして、衝撃だった。

結婚して家族を作るんだ!

わお。

これまで、転職、引っ越し、転彼はほぼ三点セットだった。

今回も、二人で住むのにちょうどよい広さのアパートに引っ越しを決めたとき、彼氏は家賃が安く、法的に値上がりされないアパートに残ると言ったので、これはリセットのチャンスと思った。

にもかかわらず、飼い猫の状況報告が主であっても毎日電話がき、週末は行き来するそうなので、もう、来るものは拒まずで「対応」していた。

彼が私のアパートに来る週末が初めてきて、内気なソクラテスが異邦人の登場に、どう反応するのか、せっかく打ち解け始めた関係が元に戻ってまったく姿を現さなくなるのではないか、と心配した。

ところが。

いつになく目につくところにいる。

彼女の「家族」認定にはパスしたようだ。

自分も「任務」を「遂行」する「家族」に認定したことを認めた。

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