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ぎっくり腰の恐怖¦ゆるログ#4


去年、初めてぎっくり腰になった。
床に落ちていた、ちぃちゃなゴミをちょいっと拾おうとしただけなのに。
声にならない痛みと絶望が体に走った。

1週間程度で完治したものの、それ以来ぎっくり腰が怖くてたまらない。
29年の人生において、盲腸に次ぐ第2位の痛さだった。

その後も腰痛は頻発。
ぎっくり腰になるかならないかの瀬戸際を何度も経験して実感したのだが、言葉で表すのは難しい「なんとなくぎっくりしちゃいそうな予兆」を感じ取れるようになった。

それが、まさに、今現在である。

ぎっくり腰、やっちゃいそう。
なんだかぼんやり痛くて、嫌な感じ。
ああ、いやだいやだ、絶対にぎっくりしたくないよう。
ぐずぐず弱音を吐きながら湿布を貼った。

ぎっくり腰の何が嫌だって、痛いのはもちろんだけど、人間らしい生活が送れなくなる事である。

寝れないから顔は真っ青、愛する猫の抱っこも出来ない、歩けないから床を這って移動。妖怪だ。

湿布を貼った腰を撫でながら、悪化しませんようにと祈る。
湿布のにおいを嫌がる猫に避けられ、ひとり布団に包まる夜。

すでに悲しき妖怪の様な姿だが、心だけは強く持っていたい。
明日、軽やかに起きれますように。おやすみなさい。

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