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ある番組に生きる希望を貰った話

先日、Netflix限定配信の、オードリー若林さんと星野源さんが出演しているLIGHTHOUSEを見た。

私はINFJでHSS型HSPという生きづらさのアンハッピーセットを持って生まれてきてしまい、社会に上手く馴染めない焦燥感と孤独感で不安になり、悪夢ばかり見る日々を過ごしていた。

そんなある日、LIGHTHOUSEが配信された。
大好きな星野源さんが出演しているとはいえ、トークバラエティって見たことないからなぁ、と2か月ばかり視聴を躊躇っていた。
しかし、源さんがラジオでこの番組の事を熱く語っているのを聴き、思い切って視聴を始めた。
番組の内容は、源さんと若林さんのお二人が、それぞれの悩みについて話したり、街頭インタビューの悩みに答えたりする内容で、1話目の暗黒時代は、お二人が下積み時代過ごした阿佐ヶ谷・高円寺で撮影されており、その時代の心情や出来事なども交えて話を聞くことが出来てとても良かった。
また、お二人のその時の年齢と、私の今の年齢がちょうど同じぐらいで、お二人がその時悩んでいたことや感じていたことが、所々私の悩みにリンクして、気付いたらワンワン泣いていた。

それから一気に6話まで視聴し、回を進めていくごとに明るく前向きになっていく若林さんとED曲に共鳴し、私もどんどん明るく前向きになり、おまけにあんなに長年悩んでいた悪夢もあっさり見なくなった。
LIGHTHOUSEを見る前日の夢は、友達の店で火災が起き、その店の梁に肉がちぎれてぐちゃぐちゃの友達がぶら下がっていて、私に向かって「助けて―!」と言っているが、それを見た私は怖くて何もできなかった。という普通の精神状態とは思えないような夢だったが、LIGHTHOUSEを見た後の夢は、ギャル曽根のファンクラブに長く入りすぎて会報が溜まってきてしまい、置き場所をどうしようか、と悩んでいる夢だった。
残虐な内容だった悪夢が、この通り愉快な夢に変わっている。
今、視聴を終えて約3週間経っているが、もう夢すら見ず、ぐっすり眠ることが出来るようになった。
色んなサプリや薬や改善法を試しても治らなかった悪夢障害が、この番組を見ただけで改善した。
この番組を企画してくれた佐久間さんにはもう一生足を向けて寝ることが出来ない。本当に感謝しています。この番組を作ってくれてありがとうございます。

このように番組の内容も最高なのだが、源さんがこの番組の為に書き下ろし曲達も抜群に良く、曲を聴くだけで番組の内容を思い出すことが出来る。
特に、解答者の「わかることがわからないよな」という歌詞と、仲間はずれの「仲間はずれありがとう」という歌詞。
「わかることがわからない」は、我慢せず自分らしく生きなさい、とか、意味は分かるけど、それよりもリスクの事を考えてしまって、なかなか自分を解放できないもどかしい気持ちにぴったり合っていて、「仲間はずれありがとう」はアッパーなドラムの音に乗せて、自分は人と違うからこそ良いんだ、と自分を肯定してもらえているように感じた。
私が今まで欲しかったものは、答えではなくて共感だったのだ!この番組にはそれがあった。
それから自分がびっくりするほど気持ちが前向きになり、自分で自分の存在を認められるようになった。今は、誰にも知られず消えてなくなってしまいたいとは思わない。

そして、なんでもいいから行動に移したい気持ちが芽生え、またnoteを書きはじめてみたり、休日の朝、早く起きて散歩に行ってみたり、ずっと行こうと思っていた歯の定期健診に行ってみたり、苦手なマッチングアプリ(実はもうやめたくなってきた)を再開してみたり、今の自分にできそうなことをとりあえずやってみよう!と思い始めた。

noteを再び書き始めるにあたって、大きく変わったことがある。
いままでは誰かの役に立つように、とか、人々に受け入れてもらいやすいように!と文体を色々模索したりしていたが、そういうのも1つ前のnoteから辞めた。人の評価を気にして書くのではなく、自分の為に文章を書こうと思って書きはじめたら前より楽しくなったし、楽になった。文章って自由で良いんだ。

一概に行動を起こす、というのは今の環境をガラッと変える、とかじゃなくても良いじゃないか。時代に流され、日々に流され、毎日を小さなことでも楽しんで生きていたら良い。
人生には必ず意味があって、そのために何とかしよう、未来のためにこのままじゃいけない!ってもがいてるから苦しいんだ。未来の事なんて誰にも分からないのに。
じゃあ、苦しくない程度にもがいて、行動し続ければいつか何かに辿り着くかもしれない。

未だに私には夢も希望もないし、変わり者のままだけど、それでも日々を生きて、何かしら行動しているんだから良いじゃないか、と思っている。
日常を楽しむことを教えてくれた最高の番組。
何も持たない私に生きる希望を与えてくれた。

源さんがいつだかラジオで「料理研究家の土井先生の本を読んで、家に帰って毎日味噌汁を作るようになったら、僕には味噌汁があるから大丈夫だ、と思えてメンタルが安定した」みたいなことを言っていたが、私にとっての味噌汁はこの番組だと思う。
LIGHTHOUSEがあるから私は大丈夫。
この番組に出会えてよかった。