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古いものは壊すべきなのか。~コクリコ坂から~

10月19日。

こんにちは。
この投稿を開いていただきありがとうございます。

•きっかけ

やはり、急に、冬がやってきましたね。早速、毛布を押し入れから出して、夏服をしまいました。
先日、ワクチン接種の為に実家へ帰ったのですが、その際にジブリ作品の「コクリコ坂から」を見ました。
私は、小さい頃からおじいちゃんにジブリ作品を見せてもらっていて、今でも大好きな作品ばかりです。大学生の間にジブリ作品の聖地を巡りたいなんて思っています^^

•あらすじ

そんな、私の大好きな作品の一つである「コクリコ坂から」

この作品のあらすじを少し話すと、

1963年代の横浜。主人公は、松崎海(16)。海が通う、高校にある文化部の部室棟である、別名「カルチェラタン」。これは、明治時代に作られた由緒ある建物なのですが、老朽化を理由に取り壊しの話が出てきます。
取り壊しに賛成派が大多数の中、カルチェラタンの保存を主張する、風間俊に海は、出会います。
カルチェラタンの保存と海と風間さん2人の出会いを軸に描かれています。

•風間さんの言葉


「古いものは壊すべきなのか」これは、私がカルチェラタンの保存についての討論集会が行われた場面で、風間さんが言った言葉を聞いて自分自身に問いかけたことです。

討論集会。
賛成派が多い中で風間さんが言った言葉。

「古くなったから壊すというなら、君たちの頭こそ打ち砕け!古いものを壊すことは過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか!?人が生きて、死んでいった記憶をないがしろにするということじゃないのか!」

このセリフを聞いたとき、古くなった商店街、地元からいなくなる若者、廃校になった学校、埋められた田んぼ。
色んなものを思い出しました。

蔑ろーあっても無いもののように軽んじる

新しいものを欲しがって、でも、あの頃が良かったと懐かしんで。
今の私に刺さる言葉でした。

•私の答え

自分に問いかけて、結局、「こうすればいい!」という答えは出ませんでした。
時と場合によるなんて言ってしまいそうです。


ですが、きっと、私が「大事な場所だ」と心の底から感じたら残しておきたいと言ってしまうと思います。

そんな風に、そこにあるものは、私にとって古くて、要らないものでも、誰かにとっては大切な場所。「目に見えなくても形がなくても心の中にあればいいじゃ無いか。」なんていう、言葉では、片付けられない。
"守りたいもの" "消えないで欲しいもの"
誰か1人でもそう感じるのなら、立ち止まるべきなのかもしれません。そして、魅力を自分の中だけに留めておくのではなく、伝える。それが受け入れられなくても。

新しいものばかりを見て、古いものを蔑ろにするのではなく。古いものばかりを見て、新しいものを受け入れないのではなく。

忘れてはいけないことだと思いました。

"古いもの"
そう、一言で片付けられてしまいたく無いものが私にはあるだろうか。

皆さんはなんて答えますか?
風間さんに何て反論するでしょうか。

「コクリコ坂から」という作品を今までは、

この時代に生まれたかったな~、風間さんかっこいいな~、やっぱ、水沼くんもいいかな。

なんていう気持ちで見ていました。ですが、大学生になって改めて見ると、これまでは気にしなかったセリフに心が止まりました。
いつ見ても、何歳になっても違う見方から見ることができる、心に刺さる、ジブリ作品をこれからも愛します。

そして、この問いの答えをこれから探すことにします。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

それではまた。

百。

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