寛解まで目指す日記_2

↓前回


■診察

初めて会った精神科医は、まつげをバシバシに決めた女医さんだった。
当日初診ありの病院なので、おそらく大変忙しいのだろう。私は精神科にかかったことが初めてだったので、システムを分かっていないが、歯医者のように患者を捌く時間が限られているのかもしれない。
女医さんはものすごい速さのマシンガントークで、のんびり屋の私が口をはさむ余裕は一切なかった。
初診なので当然ヒアリングがあるのだが、ヒアリングというよりは事前問診票をもとにした面接だった。圧の強いマシンガントークに慄いた私はとりあえず、自分の症状も即断即決で返すようにした。面接のときに用意した質問回答集みたいな。緊張した。相変わらず笑顔だった。私は大変です、って自分で言えなかったな。

とりあえず仕事が大変なのは理解できたので、診断書を書きましょうか、それかお薬で様子を見ましょうか。という結論になった。
まあ、治しに来てるんだからその2択だろうな、と私は思った。
ただ、私が3年前、地獄の底で泣いていた時なら休職しただろうが、今の私は現状に慣れてしまってから受診している。
ちょっと考えが異なっていた。
私は休職はべつに望んでいない。奨学金という足枷もあるので、医者としてはいいと言えないかもしれないが、薬で騙しながら現職を続けたかった。
あと今休職すると産休育休を満期で取れなそうだな、と勝手に思っていた。
子どもはほしい。マシンガントークの合間に言えなかったから、これは次回ちゃんと言おうと思う。

とりあえず2週間分、トリンテリックス10mgを頂いた。慣れるまで吐き気とお腹を壊すかもしれないが、まずは飲んで様子を見ようとのこと。
帰ってから飲んだが、飲んで30~1時間後きっかりに頭痛と気持ち悪さが来た。
2日目まではしんどくて横になっていた。
3日目に腹の不調だけでもマシになりたくて乳酸菌を取った。これがありがたいことに結構効いた。糖質が気になったのでセブンイレブンの乳酸菌サイダーを以降併用することにする。
今6日目だが、微妙な吐き気は続いているが、当初よりだいぶマシになった気がする。副作用は今のところこんなものだ。

実際の効果はどうかというと、初日だけ、完全なプラシーボ効果だろうが(効果が出るのが数週間後ということだったので)、
会社に行くのが苦痛ではなくなった。初日だけ朝ちゃんと起きられ、職場を見渡すことができた。(いつもは下を向いていた)それくらいだろうか。
他の案件で幸いにも忙しかったので、涙がとまらない、嫌な重量物の仕事は意図的に避けたから、正直不安感や憂鬱感の払拭についてはまだなんとも言えない。仕事の重量物が金属なので、涙がとまらないとなると、錆の懸念をしなければならないのだ。梅雨の湿気のせい、でいけるかもしれないけど、いらない不安は持ちたくなかった。
最初1週間、正直効果より副作用が強いので、受診料も含め、4000円払って副作用を買った気分だった。ものすごく悪い買い物だと思った。塊魂のリメイクに使いたかった。

あとは、睡眠時間が平均より短いということで、眠剤も頂いたが、もともとショートスリーパー気味なので短いのは苦ではないことと、5時起きの仕事のため、寝坊が怖いのとで、そっちは使っていない。デアゴスティーニみたいな名前だったが忘れた。机の奥にしまっておく。


つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?