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HADO WORLD CUP振り返り③

 なんと第3回までやる事になるとは…
今回はチームやプレイではなく運営面について少しお話させて貰えればと思っています。
 
1選手の立場でこんな偉そうに話をさせてもらうのは恐縮なのですが、選手と運営が近いのがHADOの良さ(勿論悪い面もありますが)であると思いますのでお付き合い頂ければと思います。

 こんな感じで表彰式が「選手を称えるためのもの」になったり、会場内で電子マネーを使えるようにして下さったり限られたリソースの中でやりくりしながら素晴らしい大会を創り上げてくれています。

と、言うわけでわちゃわちゃ☆ピーポー所属、ぶちょう。ですよろしくお願いします🍌

1.進化するグランドスラム 

今年もHADO SPRING CUP

HADO SUMMER CUP

そしてHADO WORLD CUP

と3つのグランドスラムが行われました。

その中でも今年の大きな変化が2つありました。まずは会場が変更され大きくなった事そして有料チケットが発売された事ではないでしょうか?

 SPRING CUPでは会場は品川インターシティホール、キャパの300席に対して364名の方に来場いただいたそうです。入場料は一律自由席で2500円でした。また、入場特典としてSPRING CUP仕様のラバーバンドが配られました。

 SUMMER CUPの会場は同じく品川インターシティホール。来場者数は春以上の400名近く!入場料を1500円に値下げした事も来場者数増加の要因の一つかも知れません。SUMMER CUPでも大会限定ラバーバンドが配られました。

 そして満を持してWORLD CUPの会場は渋谷ヒカリエ、ヒカリエホール。そして基本入場料を無料にし、前方の席をプレミアムエリアとし、パス料金を5000円に変更。また、それに伴い大会限定ラバーバンドを会場限定発売品とし、プレミアムエリアパス保持者には配布となりました。

 実はダラダラ書いてる僕より詳しく2019年の展開について"HADOの生みの親"本木さんが去年末にまとめて下さいました。
ただ折角なのでこのまま垂れ流します。
 少し書く内容に方向修正が入ったので話繋がってなかったりしますがご容赦を()

2.特典のグレードアップ

 実は19年シーズンのグランドスラム来場者特典に配られたラバーバンド3種類、デザインだけでなく質もグレードアップされている事にお気付きでしょうか?

 SPRING CUPラバーバンド

フラットプリントと呼ばれるラバーバンドそのものに直接印刷したもの。一番安価で細かいプリントも可能。しかし表面に直接印刷しているのでプリントが剥がれやすい。

 SUMMER CUPラバーバンド

デポス加工と呼ばれるラバーバンドの表面を凹ませてインクを流し込み印刷。加工料金が別途かかる為フラットプリントより原価は掛かる。また、細かすぎる印刷には難アリ。フラットプリントの様に擦れて印刷が消える事はない。

 WORLD CUPラバーバンド

W杯仕様のシンボルマークに加えらそもそも本体が2色からなるマーブル加工。
更にデポス加工でプリントが入っています。まさにプレミアムなラバーバンド。
ただ、先に述べた様にデポス加工は細かいプリントには不適な為僕のはやや残念な感じになっていました…(多分個体差アリ)

 ラバーバンドはイベントの記念品として音楽フェスなどで浸透しています。また、安価でもある為、初めてのHADOグッズとして配るのはタッチポイントを増やすという意味でも大変良かったのではないかなと思います。

であればこそWORLD CUPでは来場者特典から外されてしまったのは少し残念でした。
 (仕様変更によって原価が上がった事。チケットが無料になった事やプレミアムパスとの差別化が必要だった事。など様々な理由は想像できるので一概には言えませんが。)

3.グッズ

とはいえ全員に無料でグッズを配るより無料チケットで来てくれた人が魅力を感じてグッズを買ってくれた方が何倍も価値があると思っています。
公式グッズ

 ラバーバンドは¥500と求め易い価格ですし、普段使いし易いシンプルな柄のタオルやタンブラーなどが用意されています。
 規模感的にもラインナップはポピュラーなものに絞られていますが今後増えていくのではないでしょうか。
(こんなグッズを買った。であったりこんな物が欲しいという話も個人的に興味があるのでコメントくださると嬉しいです。)

 また、W杯では公式グッズまでだけでなく、有志チームのブースも用意されていました!

チームグッズ

紹介するのは一部になりますが例えばヒュブリスはTシャツやパーカー、タオル等の基本を抑えたラインナップを多岐に渡って用意していました。

思考行結-あひる組-も同じくTシャツやパーカーを用意していましたが、現地には試着用の見本を置き、QRから注文する事で後日届くという形をとっていました。思考行結のスポンサーでもあるGMOさんのサービスを生かした面白い取り組みだと思います。

 その場で買ってその場で着る需要が確かに一番高いとは思うのですが在庫を抱えるリスクもあるので現状継続的にグッズを出し続ける為には多少コストは高くなりますが受注生産の形がいいのかもしれません。
 
 フラッシュアイデアではありますが今後は事前に注文して大会会場現地のブースで受け取るなんて事も出来る様になるかも知れませんね。

 自分としてもグッズ等の展開は考えてはいますが現状は需要を創出しなければならない段階だと思うので今後に期待ということでどうぞ宜しくお願いします…。

4.空間作り

まずHADOはスポーツではありますが観る人にとってはエンターテインメントであり、非日常感が必須だと思っています。勿論次回以降改善される事を望んでいますがし残念でしたがW杯にて照明がプレイに影響してしまったのは理解しなければならない部分ではあるのではないかと思います。

 ただ、プレイヤーとしては渋谷ヒカリエという大きなハコであれだけ多くの人の前でプレイできたのはとても良い経験になりました。
 
個人的には無料席を用意したのが良かったのではないかと考えています。運営の方々の努力もあり多くの人に来場していただき、とても盛り上がっている良い雰囲気が出来ていました。また、無料という事で僕としてもより気軽に人を誘ったりする事が出来ました。

 また、言い方は悪いですが観戦者側も過度に期待し過ぎず気軽に観にきて頂けたのではないかと思います。これが正直、お金を少しでも払うものであれば来場する事もなかった人もいるかも知れません。

ただ、HADOを初めて観る人はあの会場であれだけ観戦面や演出に力を入れているという事にびっくりしたのではないかなと僕は思っていますしまず来てもらう事に価値があったのではないでしょうか。
 
 大会が行われたホールの入り口前ではグッズ物販が、また隣のホールでは実際にHADOコンテンツを体験できるスペースが用意されていました。実際にプレイする事でHADOを身近に感じてもらうと共に大会に出場しているプレイヤーの凄さを理解して貰えたのではないでしょうか。また、ホール外にもフォトスポットがあったりお手洗いへの道中にはW杯出場各チーム仕様のポスターが掲示されていました。

ただ、残念だったのはその非日常感の一方で飲食物が足りない等極めて日常的な不満が感想として散見された事でした。
ラグビーW杯でもあった事例ではありますがソフトドリンクが売り切れてしまって会場内ではアルコールしか買えないなど。

 ラグビーとは違い、再入場も出来ましたのでコンビニに行ってもらうなどして対応したのだと思いますがコンビニという日常空間に一度出るというのは折角作った非日常感から引き戻されてしまいます。

 ディズニーランドでは非日常感を守る為に外壁を高くし、外(日常)の景色を一切見えないようにしているのは有名な話ですし、ラグビーやサッカーでもそこまではしなくてもお手洗いに行く導線の壁にはポスターやモニターを設置して"引き戻させない"工夫をしています。

 先に触れた様にHADO WORLD CUPでもお手洗いまでの道中に全参加チームのポスターが展示されていたりと工夫されていたからこそ非常に勿体ないと感じました。
(飲食の売り切れに対して不満が出るという事は機会ロスをしているので単純に売り上げ面でもったいないという話もありますが。)

5.有料席について

 今回のnoteはここについて話したかっただけまであるのですが前置き書き過ぎて公開が遅くなってしまいました…。

 W杯での有料チケット¥5000というのは生みの親である本木さんもツイートしていた様にかなりチャレンジングだったと思います。

今回の様に無料チケットと有料チケットを分ける形式で今後も集客するのなら無料チケットで来場した方に今後プレミアムパスを買ってもらえるような動機付けが必要になります。

 個人的にはトントンで予算組むのなら単価のかかる限定グッズより¥5000分のグッズチケットの方が一見さんにわかりやすくお得感訴求出来るんじゃないかと思ったり、(これは本木さんに直接言いましたが)掲示されていたポスターを廃棄するならばサインを入れたりしてプレゼントに回した方がいいのではないか?等思う所はありました。

 ただ、一番ここで言いたい事はHADOプレイヤーがこのチケットに魅力を感じているのかどうかです。今回のW杯では出場チームに幾枚か招待枠が設けられていました。その中でW杯に出場出来なかった複数のプレイヤーから招待枠に入れてくれないかと打診がありました。これは僕の所に限った話ではなく、実際に招待したり若くはされた人もいるはずです。
 
 これは僕個人の考えですし、1年間練習を共にした人を招待するという考えを否定するものではないのですがその招待席に座るべき人は他にもいたのではないかと思うのです。

 それはチームのスポンサーであったり今後スポンサードして貰えそうな人であったり、継続して応援に来てくれそうな人であるかも知れない。またはHADO以外の部分で普段仕事とHADOの両立に理解をしてくる上司(若しくは理解を得られていない上司こそこの機会に呼ぶべきかも知れない)であったり、プライベートを支えてくれる家族や恋人かもしれません。

 HADOだけでなくスポーツ全般に言える事として外にベクトルを向けて外からお金を引き込まなければならないとよく言われています。それはスポンサーであったり新規顧客であったりするのでしょうし、そして同時に"内輪がお金を払う価値を感じていないものにお金を払う人はいない。"と僕は思うのです。

ここ数日話題になっているクラロワの非公式大会もドズルさんの人脈あってこそではありますが、まず身内の盛り上がりがあったからこそ外に燃え広がっていったのです。

 もし僕にチケットの招待を打診した人であったり他のチームから招待を受けたプレイヤーがチケットに¥5000の価値を感じていないのであればHADOにその価値はないとプレイヤー自ら認めてしまっているのと同義であると僕は思うのです。

 HADOに価値を感じているのであればまずプレイヤーが率先してお金を出す事。そしてそのプレイヤーがお金を出してくれる人をHADOのコミュニティに呼び込む事が将来の為に必要なのではないかなぁという話でした。

僕個人としても今年は外にもベクトルを向けてより多くの人にHADOを知ってもらえるようにしたいと思っているので応援よろしくお願いします。


筆者のTwitter

筆者のpolca


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