痛みかプライドかなにか

この丹波市という、車がないとぜんぜん移動できない場所で、移動のすべてを人に頼らないとどうしようもなくなるってことは、自分で選んだことなのに、今回はとてもとても困った。



なんとなく、すぐに「たすけてー」と言えないでいてしまった。
よくない。いや普通に命取りってやつだった。



普段から家に送ってもらえるだけの時間をお願いしているくせに、こういう深刻な時に頼れないってなんだろう。馬鹿なのか。

我ながら不思議な感情を持っているもんだと、ちょっと自分でも驚く。冗談みたいに助けてもらうことはできるのに、肝心な時に、深刻な問題はなぜか言わないのか。これはよくないクセだな。



昨日の夕方に食べたご飯が脂っこかったからだと思うが、空きっ腹にそういうものを食ったもんだから、夜にいや〜な痛みがあり、今日は行こうと思っていた予定もキャンセルし、やらなきゃいけない諸々もまったく手をつけることができず、ひさしぶりにぶっ倒れて寝ていた。

ちょっと胃が痛いだけでぜんぜんなにもやる気が出ないなんて、本当に人間は身体に大きな依存をしてしまっている。身体と精神を切り分けて考えるほどの精神力がないのか、いやいや、まあそれは今回はいいだろう。つくづく、人間が身体ひとつで気持ちがブレてしまうことを体感する次第である。



なんせ、なにが大事かってことである。痛みが自分を落ち込ませてしまった感があるけど、それで閉じてちゃ、こんな古民家で移動手段なし(自己都合)ではやっていけない。感謝は必要だけど遠慮は命に関わりそうだ。



こういう場所で苦しくなってしまった時の避難訓練みたいな気がした。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。