冬はとくに身体を温めましょう

寒くなってきましたが、風邪など引かないように気をつけたいものです。このクソ忙しい師走に体調を崩して仕事が回らないなどということになると、来年に持ち越してしまう案件が山積みになって苦しい、ということもあり得そうですからねー。


さて寒いと震えるのは、なぜかというと、内臓の機能が停止しないように身体を震わせて熱を起こすことで、要は「死なないようにする」ためです。

変温動物にはそんな機能はありませんけれども、人類は色々と工夫を重ねて身体を衣服で包むことで寒さをしのぐという方法の研究と実践に余念がありません。なので常々、新しく暖かくて、しかも心地よい着心地の商品が開発され続けています。

ですが、そもそも人類がもつ身体には、めっちゃ優れた体温調節の機能がそもそも備わっておりまして、寒い時には震えて体温を維持するし、暑すぎる時には汗をかいて体温を維持することができるという優れた「死なない機能」が働いています。


瞑想をしているとふと感じることがありますが、身体の働きによって死なない機能の力が発揮されるとき、人は「生存本能」が強めに働いていることを感じます。

生存本能というのは、「生きよう」とする力強い働きであり、そこにおいては他者を生かすよりも、まずは自分が生き残るために全力を尽くすという有無も言わさぬ生理的な欲求が立ち上がりますので、つまり「必死で生きる」モードになります。


必死で生きるモードが立ち上がるとき、どんな心理状況であるかといえば、余裕は「ない」わけです。緊急事態を乗り切ることに一生懸命ですから、他人のことなどかまっている暇はない、という心理状況に追い込まれますし、それが働くからこそ生きるための努力を最優先することができます。それは正常な反応です。

その正常な反応が必死さを生み出し、余裕がなくなり、人を緊張させ、焦らせる、だからこそ不安になるし、恐怖を感じるし、環境に対する判断がシビアになっていくわけです。なぜなら、「生きることを最優先したい」からです。


信じられないと思われるかもしれませんが、寒いだけで機嫌が悪くなります。

同様に、「眠い」「腹減った」「疲れた」「どこか痛い」といった身体の反応だけで人の機嫌は一気に悪くなります。それらも全てが生存本能を働かせるからです。


身体を温めた方がいいなーと思うのは、体調を崩さぬようにということも非常に大事な点ですが、僕が思うのは「機嫌を損ねないように」そして「自己嫌悪につながらないように」という意味においてとても大切だと思っております。

身体を冷やすと、生存欲求が立ち上がり、生存本能を働かせることによって不安になるので、他人に対しても自分に対しても判断が厳しくなりがちです。


そんなわけで僕が言えることは「風呂入れよ(ゆっくりと)」ということです。

つまり本日言いたかったことは「なにせ風呂に入れ」ということです。

以上です。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。