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今治で思う、地域活性やインバウンドの目線

Vol.014
今治に宿泊して、お宝を発見した。
せっかくの出張なので、泊まる宿は地元の温泉を選んだ。
旅の疲れは温泉で癒されたい。これぞ日本国内を旅する醍醐味だ。
なので今治市の湯ノ浦温泉に宿泊した。湯ノ浦にたどり着くのには、今治駅を20時の終バスに乗らないといけない。
そんな時間的な制限を知ったのは、移動の途中。
夜の予定を急遽繰り上げて宿へ急いだ。

愛媛県 今治の湯ノ浦温泉

愛媛県の北東、しまなみ海道で広島や岡山へ行くことができる今治。
今治といえば、タオルだったり造船だったり。
そこに出張先検索で温泉があることがわかりステイ。
宿泊してみれば、日本の名湯百選にも選ばれているという。
さらに調べれば、四国ではじめて国民保養地として認定されているという。
すごい。

四国で日本の名湯百選に選ばれているのは、松江の道後温泉と今治の湯ノ浦温泉のみ。
風情を楽しむ道後もいいが、泉質やしまなみ海道へのサイクリングなど健康増進的な楽しみ方であれば、湯ノ浦温泉もお勧めしたい。

この辺りで地域活性やインバウンドという大括りな考えで力を入れるのであれば、局所的に絞ったピンポイントでの活性化を狙った方が観光促進になるだろう。

しまなみサイクリングは離島をぐるっと回れる

宿のエレベーターでその案内を知る。
これは朝起きてでも行きたい! 
1時間くらいでしまなみの離島を回れちゃうくらいな距離感らしい。
と思ったが、広島へ行かなければならなく断念。
こんな素敵なグリーンブルーツーリズムを体験できるなんてと、実に誘われる案内だった。

坊ちゃんの軌跡を辿るのもそれもそれでいいが、風土を体験するというのも捨てがたい。
なので、次回もまた今治にきて、しまなみサイクリングに挑戦したいと思う。

今治城まで送迎中での会話

宿泊地から今治駅まで送迎してくださるということで、お言葉に甘えた。
私は今治港からバスで広島へ渡る予定であると伝えれば、では比較的近くて観光にもなるからと今治城までお連れいただいた。

臨機応変にと今治城まで送っていただいた。
今治城は建て直ししたため鉄筋コンクリートの再建立らしい。

臨機応変が効くサービスは素晴らしいと思った。
そしてその車中の話が実に興味深かった。

泉質だけでなく、また違った意味で愛媛を楽しむことができる場所であると聞く。
実際に宿泊した私も、ちょっと長く湯治的に滞在したいと思ったほどだ。

やはり国が指定した国民保養地だけの実力があるんだなと、土地を知ったから認識したのも事実だ。

今治はタオルや造船だけでなく、素晴らしい瀬戸内海の温暖な気候に守られた大地の恩恵がある場所である。
グルメ的なものは、B級グルメで焼豚玉子飯があるが、そもそも瀬戸内海沿岸なので海の幸が基本条件なのを忘れてはならない

今治城の堀の不思議はそこじゃなくて、見られる魚たちの種類!
やっぱり瀬戸内海はすごい。

しかし、温泉的ならびに観光的な知名度は道後温泉には劣るらしい。
観光に力を入れて欲しいが、それは行政と相談しながらとなるとか。
その行政も上役の変更及び意向で頓挫することもある。

今治観光大使バリィさん。

これは今治に限らず、地方都市あるあるだ。
その土地で暮らす人々の要望や嘆願だけでなく、WILLという意思を聞く機会は行政にはないのか? とも思ってしまう。

その土地の声を伝えることが地域活性

イタリアの場合、自己主張したもの勝ちなところもあるので、村祭りや地域コミュニティを主体としたイベントが多く開催される。そこから行政が動くこともある。

いや、イタリアに限らず、私が毎年参加している木桶職人復活プロジェクトもそうだ。
今となっては農林水産省が動き出しているという。

なので、勇気をもって、自分たちの土地のいいところをぶつけて欲しいと思う。
そうじゃないと、声が届かない。
行政が改まって発表することじゃない。
おらが村が素晴らしいんだと是非とも声を高くあげて欲しいのだ。

2時間ちょっとで今治から広島までバスで行ける。
バス停は美しき瀬戸内海に面したフェリーターミナル。

不満や要望は心に秘めておくものではない。
やはり発信してこそ意味がある。そして解消されればお互いにとってはWIN WINの関係ではなかろうか。
そうして日本の素晴らしい風土ある地域を盛り上げて欲しいと思った今治での回想。

日本の地域活性化の一助になりたいと思った

私の職柄的に多くの外国人と出会う。
イタリアやフランスだけでなく、欧州で生活を10年以上もしていけば、国籍が違う、地続きであっても文化が違う人々とは多く交流してきている。
そういう経験値的検知から、こういう仕事を今後は請け負っていきたいなとも思う。

というのは、今回今治に滞在して、ここはフランス人、ドイツ人、北欧系の人は喜ぶと確実に思ったからである。
決してアジア系のインバウンド誘致だけではないターゲティングだ。
逆に先日の古民家サイケデリックカフェなどは、アジア系インバウンドが好きそうな要素がいっぱい詰まっている。
しかし今治は欧州系インバウンドだと私は確信する。

湯ノ浦温泉の桜井総合公園で自由を感じたので朝日とセルフィー。

地域の役に立てて、その地域ブランドを構築するという一助に将来的になれれば理想だな。

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