パリCDG空港内の唯一こじんまりした2Gターミナル
Vol.025
パリのシャルル・ド・ゴール空港。略してCDG空港は、欧州内においても、そのハブ機能が大変長けているため、利用者も多い。
なので、ターミナルが要塞のように大きい。
私はパリ経由でイタリアのトリノという、メジャーなのかメジャーじゃないのかわからない都市に帰る時は、CDG空港到着後、コレポンバスに乗って2Gターミナルへ移動することとなる。
世界のハブだけあって、とても複雑なCDG空港
とにかく空港が大きい。
そしてメインとなっているのは、彼らのAIR FRANCEを基軸としたターミナルの作り方である。つまりシェンゲン外の2Eとシェンゲン外の2Fであろう。
ちなみにANAはスターアライアンスなのでターミナル1。
ルフトハンザも同様にターミナル1。
ではワンワールド系のブリティッシュエアウェイズやイベリア航空、フィンエアーはターミナル2Bだが、JALはAIR FRANCEとのコードシェア便があるため、メインの2Eターミナルである。到着も出国もJALは2Eだ。
ちなみにキャセイパシフィックはワンワールドなのにターミナル1。
ちょっとよくわからなくなってきたので、ここでターミナルの整理は一旦終了する。
最も欧州を感じるターミナルが2G
空港のターミナルを割り振るのは各エアラインにあってもいいのだが、そこからさらに分類というか派生されるターミナルが2G。
派生されるというのは、メインターミナルではなく、スイスを除く欧州内ローカルな場所へ赴くフライトの集合体みたいな感じだろうか。
ことイタリアへ行く際、ミラノ、ローマ、ナポリ、ボローニャなどの主要都市は、2Fからのフライトが多いが、欧州のローカル的な場所、トリノ、ハンブルグ、ビルバオは2Gからのフライトとなる。
そして日本への出国の場合は、2Eからとなるだろう。
ちなみに空港職員に2Gを尋ねるとわからないことがある。
それは発音の問題。
英語だと「トゥージー」になるが、このターミナルを発音する時だけは「ドゥジェ」とフランス語にしないと通じないことが多々。
Where is トゥージー gate? と英語で発音しても通じないので、Where is ドゥジェgate?といえば通じることが多い。
サイネージがあるから、聞かなくてもいいかと思えば、2Gは2Eや2Fを経由してではないと入れないため、時に迷うのである。
一方で、2Fと2Eはそのままの英語の発音でも通じる。つまりそれだけ欧州人の移動の方が多いターミナルだと言えよう。
ターミナルへ移送するバスの運転手さんも「トゥーイー」「トゥーエフ」というが、2Gだけは「ドゥジェ!」というのは謎である。
2Eと2FはターミナルでのDFSショップが多いことと、飲食店もおしゃれでかっこいいものが多い。それとラデュレやポール、メゾンドショコラ、キャビアハウスや回転寿司など、多様に楽しめるようになっている。
まるでテーマパークみたいなターミナルが2Eと2Fであると思う。
なのに欧州は飛行機での旅行者が多いことから、2Gターミナルはいつも人で溢れている。
なので、このターミナルに到着すると、欧州に帰ってきたとすら思うようにもなる。
2Eや2Fが華々しいようなショップが立ち並ぶ側で、2GはEXKIやスタバなどのカフェとちょっとのお土産ショップのみというこじんまりしたものである。
2Gのラウンジもこじんまり
シャンパンバーがあったり、コックさんがいたりするパリの自慢の2E及び2Fターミナルの空港ラウンジも、2Gターミナルになればとてもこじんまりしている。
こじんまりながら、朝はフランスご自慢のクロワッサンがあふれ、スクランブルエッグがあふれ、あれやこれやで食には満たされている。
なので空港モーニングをセルフでいただく。
しかし、今は2Gをこじんまりとは言ってはいけない。
以前はもっともっともっとこじんまりしていたからだ。
びっくりするくらいのこじんまりさだったが、狭い場所に大きな体の人々がぎゅうぎゅうに入っているのも、まさに欧州的である。
そして日帰りでパリで仕事みたいなビジネスマンもとても多いので、みんなスーツケース1つとか手荷物だけで過ごしている。
FIAT500に大人4人がぎゅうぎゅう詰めに入って移動するのが当然かのような、このぎゅうぎゅう詰めは私にとって欧州の不思議だ。
今となっては、狭いところにぎゅうぎゅうに人がいると、欧州だ! と思うようにまで私の思考も進化してきた。
ともあれ、2Gターミナルに到着すると、欧州へおかえりなさい、いらっしゃいませと思えるのであった。
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