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崎陽軒のお弁当は味を保証するパッケージング

Vol.047

日本に帰国して、ちょっと東京のことを済ませた後は、時差ボケもかねて箱根へ行く。
箱根に行くのは基本週末で、その間にリフレッシュを強制的にもする。

東京で過ごす時間もいいのだが、気づくと仕事まみれになってしまうので、最近は強制的に自分を切り離すようにしている。

いつでもどこでも仕事できる体制な場合は、24時間仕事をしてしまうので、気づかない合間にもストレスが溜まっていることがある。なので、数年前から箱根時間をあえて設けるようにしている。

やはり長生きしたいからね。

箱根のコーヒー屋さんへ。

箱根に行けばいつものコーヒー屋さんへ行く。
そこにまた素敵なおじいさまが来店していた。
同じように他愛もない会話。

ここからの景色が好きなコーヒー屋さん。

「今回帰ってくるの早かったね!」 とマスターに言われる。
「今回は展示会があって、急遽早まりました」と答えれば、
「じゃ、いつものすぐ用意しますね」と、好みのコーヒーを用意してもらえる。

箱根でもコーヒーの時間はいつも通り過ごせる。

崎陽軒の話題に触れると止まらなくなった

そんな話題の中、おじいさまが「今日は駅弁でも買って帰ろうかな。やっぱり崎陽軒かな」と、ふとつぶやいた。

マスターがすかさず「いいですよね! 崎陽軒のシュウマイ弁当はあえて冷えている方がおいしいんですよね!」 となり、下山する私の脳内は崎陽軒であふれかえっていた。

なので、東京への便が遅くなってしまったので、小田原で崎陽軒のお弁当を買うことにした。

シュウマイ弁当にしようと思ったら「春のかながわ味わい弁当」が一個だけ残っていたので、手を出すことに。

ご飯の日の丸ゾーンに小田原の梅干しを添えるのは粋。
三浦産のひじきはほんと美味しかった。

いろいろ神奈川の美味が集まっているお弁当だった。

とにかくパッケージが日本らしい。

決しておしゃれじゃないけど、日本になじみを感じるパッケージングだ。
このパッケージングがモダンになったら、きっと食欲は変わる。
このちょっとダサいパッケージングが、その崎陽軒のお弁当のおいしさを物語るのだ。

崎陽軒のパッケージングはあえてこのままでいてほしいと願う我である。
これぞマーケティングだと思う。

変わらない味を保証できるパッケージングがある

どんなマーケティングかと言われれば、中身も外箱も変わらないことで、味の安心も保証できる。
食品の場合、パッケージングが変わると、なぜか味も変わったと思われがち。
なので、このあえて昭和時代の小学校の教科書の表紙のようなパッケージングが「あの時のあの味わい」をも演出してくれるのだ。
そして春のかながわっていうだけで、桜の絵が入るだけでも、ちょっとお出かけしたくなってしまう。

実に日本人のこころをとらえているパッケージングだ。

あ。シュウマイじゃなくシウマイ弁当だった。

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