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ぼちぼち書評

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2022年8月の記事一覧

空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

久しぶりに池井戸作品。
といっても、だいぶ前に読んだし、WOWOWドラマも見たし。

運送会社社長の赤松さんが苦難を乗り越えていくストーリーで主に描かれてますが、品質保証のドン、狩野常務視点で読んでみたらどうなんだろう?が今回のテーマ。
If I were Kanou.

当事者でない立場からこの本(というか事件)を見ると、自動車会社のほうが悪者だよね、とさすがに思うけど、自分が狩野常務の立場であ

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分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術

分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術

会社で若い子が(おっさんになったの感じる)が、お客様とのやり取りの中でデータをどう見ればいいのか悪戦苦闘しているところを見て、勉強会用に仕入れてみた本。

Amazonで高評価かつ、そこそこの評価件数なのもうなずける。

得たデータがすべてを表現することはないけど、作ったモデル(予測?)にしばられがちなこと。
そもそも取りやすいデータしかとってないこと。(とれないところにあるデータってそもそもそん

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ゼロからわかるファイナンス思考

ゼロからわかるファイナンス思考

ゼロからがついてないのも持ってますが、朝倉さんのVoicyで中高生にもおすすめって言ってた気がするので、紙で買ってみました。

マンガはさみながら書かれていて読みやすいですね。
PLはわかりやすい(これはHow much?は情報得やすい)一方で、会社のWACCはなかなかわからないので(借入金利とかわかんないし)、どうしてもPL脳よりになってしまいますね。

DCF使って考えるなら、長期金利+7%く

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なぜローカル経済から日本は甦るのか

なぜローカル経済から日本は甦るのか

GとLの。。。って副題みてて、チャゲアスに似たような曲名あったな〜と思ってたら”NとLの野球帽”だった。”とLの”があってた(笑)

今までのキャリアだと長いのはG(Global)側。
一度、L側製造業の会社を買えないかと突っ込んでみたけど撃沈した経験からすると、主要取引先がG側でないとカルチャーの違いは大きい。
(注)純粋な意味でのLではないけど、商品特性上輸送コストが製品価格に乗ってくると、近

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It's Not Luck. (ザ ゴール2)

It's Not Luck. (ザ ゴール2)

ゴールドラット博士の本で日本語訳されてるのは大抵読んでて、グロビ入る前はこれが一番面白いとおもってたもの。
数年ぶりに読み直し。

利益出さないと事業売却するぞ!!と、1作目の3ヶ月で建て直さないと工場閉鎖、よりはMBA好み?

利益得られるようになって、おいくら、まで書かれているのはなかなか面白い。。。はともかく。
主人公のアレックス、利益得られるように、直近で赤字→トントンにしたばかりのところ

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