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江戸のポップアート!?気軽に浮世絵を楽しもう! 〜其の三

<今週の能大マガジン vol. 14>


「江戸のポップアート!?気軽に浮世絵を楽しもう! 〜其の三」


能大マガジンvol. 12から、大阪浮世絵美術館に行ったときの体験を綴っています。
私が感じた浮世絵の面白さを、学芸員のお姉さんに教えてもらったことを織り交ぜながら、素人目線で語っていきます。
みなさんを浮世絵の世界へ誘います☆

全編の目次
一、 いざ、大阪浮世絵美術館へ:行くまで〜第一エリア
二、 空(から)摺りの世界へ:第二エリア
三、 浮世絵ができるまで:第三エリア
四、 江戸と現代をつなぐ:第三エリア
五、 噛めば噛むほど美味いんじゃ:第二〜第三エリア ←今回
六、 浮世絵を愛した巨匠たち:第三エリア ←今回
七、 能大、浮世絵を買う。:ショップ・撮影エリア

今回は『五、 噛めば噛むほど美味いんじゃ』からお届けします。

前回までのマガジンはこちら。前回は其の二として浮世絵制作の工程や現代に繋がっている部分についてお話ししました。ぜひこちらもご覧ください😉

五、 噛めば噛むほど美味いんじゃ

浮世絵の工程や現代に通ずる部分を学んだ私たちは、浮世絵作品をもう一度観に行きます。
同じ作品でも二度目は違って見えました

細かい線・複数色の色付けが完全にすべて版画で表現されているのはすごい!
空摺りにより、見る角度を変えるとタイトルや着物の模様が浮かび上がる
ん?よく見ると、川の流れが型づけられている気がする!
もしかして、これも空摺り!?

早速、お姉さんに聞きに行きます(何度もありがとうございます笑)

😎(友人)🐐(私)
「先ほどは人物画のところで空摺りが施されていることを説明していただきました。の絵を角度を変えて見ると川の流れがうっすらと浮かび上がるように見えましたが、これも空摺りなのでしょうか。」

👩🏻‍💼「はい、空摺りです。」

うわ、自分たちで見つけられた!
うれしい!楽しい!(大好き!)と思いました。笑

さらに、の作品では、足跡や積もった雪のふっくらした感じ空摺りで表現されているとのこと。

ほんとだ。
この人はこっちから歩いてきたんだなぁ。
木に積もった雪が分厚そうで、今にも落ちそうだなぁ。

そんな想像が膨らみました。


六、 浮世絵を愛した巨匠たち

そんなこんなでお姉さんとの話が弾み、この展示のテーマでもある「浮世絵を愛した巨匠たち」についてお話を伺いました。

浮世絵は、モネゴッホなど、印象派(・ポスト印象派)と呼ばれるジャンルの画家に影響を与えました。

まずは、この絵をご覧ください。

ゴッホ歌川広重模写

これは、歌川広重『名所江戸百景 大はしあたけの夕立』です。

嘘です。

ゴッホによる、『名所江戸百景 大はしあたけの夕立』の模写です。
歌川広重のこの絵は有名なので見たことがある方も多いと思いますが、ゴッホがこの浮世絵の模写を描いていたことは知らない方が多いのではないでしょうか。
このように、世界的に知られている「Van Gogh」(海外では「ヴァン・ゴー」として知られている)も浮世絵に高い関心があったことが分かります。

では、なぜ日本の浮世絵が遠い遠いヨーロッパの国々で高い関心を集めたのでしょうか。
美術史についてもう少し深掘りして話を聞きます。

当時、ヨーロッパでは、画家の地位は写実的な絵を描けるかどうかで決まっていました。
なぜなら、画家の主な仕事が、貴族の自画像を描くことだったから。
でも、画家自身は面白くなかったのではないか、と推測されているとのこと。

実際より良いように描かないといけない、、
もっと他のことを表現したい、、

こんな風に思っていたのかもしれない。

一方日本では、日常の風景や想像上の風景、春画といったように何を描いても許されるような状態でした。
当時のヨーロッパの人々にとっては、このように自由に表現された日本の浮世絵新鮮に感じられたのでしょう。

また、ヨーロッパの画家たちに注目されるようになったきっかけは、パリ万博での浮世絵の展示だと言われています。
日本の渋沢栄一がパリ万博でヨーロッパの産業や技術などを取り入れていた裏側で、逆にヨーロッパでは「ジャポニズム」と言われるように日本への関心が高まっていたことは面白いなと思いました。
やっぱり、全く違う文化圏の考え方などを取り入れることは面白いですよね。

話が少しそれますが、私も様々な分野に興味を持って学んでいきたいです😉


まとめ

今回は、五、六と浮世絵鑑賞の面白さ・浮世絵が世界に与えた影響についてお話ししました。もっと詳細を知りたい方は、「印象派 浮世絵」などで調べてみてください。私も調べてみます😉

次はラスト!『七、 能大、浮世絵を買う。』と題して浮世絵を気軽に楽しもう!という思いを伝えたいなと思います!

ではまた!

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