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自分が理系を選んだ理由

どうも、石山です。

本日は"自分が理系を選んだ理由"について話してみようと思います。

自分は現在、大学院の博士課程で気象(天気)に関して研究しています。今でこそそんな感じですが、学生時代の一番の得意科目は"社会"でした。もちろん理科も好きでしたが、得意という意味では社会の方が上だったのです。ちなみに、苦手科目は英語、数学、国語という。。。中学時代の塾のクラスが理社は開成高校や学芸大付属高校といった超難関校を狙うクラスだったのにもかかわらず、国数英は一番下のクラスという意味わからんやつでした。

さて、中学時代はそんな感じで高一の段階で文系か理系かを進路選択する時期には迷いました。文系にいったら歴史をやりたい、理系にいったら環境とか気象をやりたい。両者を天秤にかけても、ぴったり釣り合ってしまってどうしようと、悩みました。しかし、こう考えてみたのです。"よくよく考えてみれば社会は好きで得意だし、本を読んだりすれば自分でも勉強できる。しかし、理系の場合は実習だったり実験は大学の設備がないと厳しいのではないだろうか?"と。

現在、この考えはほとんどあっていたんじゃないかと思います。確かに、理系も"知識"だけだったら、本を読んだりネットを漁れば大体手に入る時代です。しかし、実習は大学の研究室に入ってたからこそ体験できるものは大きかったです。例えば、甲府盆地で盆地内の風を観測するためにパイバルと呼ばれる風船みたいなものをあげたり、観測船の試験航海に参加させてもらって水深1,200mの海水を採水させてもらったり…。これらはなかなか普通の人がやろうとしたら大変でしょう。

社会系の学科に進学しても、おそらく実地研修などがあり、何かしらの地図を見て街の様子を観察したり、普段は展示されていない古い文献を見せてもらったりする機会があるかもしれない。それも確かに、貴重な経験でそちらに進学しないと体験できないことだと思います。しかし、自分の場合は理系で経験できるものの方に興味があって価値観が高いものと捉えています。

(届くかわからないけど)主に高校生へ

就職に有利だから理系だとか、楽そうだから文系だとか、そういう基準で文理を選ぶ人が多いかもしれない。それはとても不幸なことだと思う。だって、進学したらその学問を4年間もやらないといけない。興味がないことだったらこの上なく時間の無駄だと思う。

高校生でやりたいことはまだ見つからないかもしれない。それはそうだ。高校生までで見えるこの世というものは、大人たちから見えるこの世よりもはるかに狭い。なにより、国数英理社という科目の勉強しかしておらず、それらの勉強がどのように役立つかは、残念ながら大学以降にならないとよくわからんという仕組みになっているのだから。その中で選べというのも酷な話だろう。

しかし、純粋に興味があることは何だろうと自分に問うてみてほしい。経済やら歴史やら化学ってことじゃない。いや、それがやりたければ話は早い。そうじゃなくても、J-POPが好きとか、サッカーが好きとか、ゲームが好きとかいろいろあると思う。その好きにまつわることいろいろ調べてみればいい。J-POPなら、音楽を作るソフトはなんなのか、CDの仕組み、楽器は何で音がなるのか、音楽番組ってどうやって作ってるのか。サッカーなら、プレイヤーになりたいのか、サポートしたいのか、サッカーはなぜ全世界的にプレーされているスポーツになったのか。ゲームなら、プログラミングはどうしてるのだろうかとか、誰がどのようにストーリー作りしているかとか。そういう風にして好きなことにまつわることをたくさん見つけて、その中から自分が興味ありそうなことを見つけていくのがいいんじゃないかな。

最終的に就活する段階では興味が他に移っているかもしれない。それはそれでいいと思う。その場合は、その人は二つ武器があるという話になる。高校の時に大学で学びたいと思って得た知識と、自分が就活する段階で興味があって調べた知識の両方を持つ人。それはとてもオリジナリティがある人になっているということ。もちろん、高校の時から初志貫徹で学んだ人は、ひとつの学問に関して深く追求できた人ということになって、それもまた貴重な人だと思う。

自分は理系を選びました。それは正解だったと今でも思う。しかし、それが正解だと思えるのは、高校一年生の時にきちんと悩んだからだと思う。文系でも理系でもいい。なんだったら美容や美術系の専門学校だって全然いいと思う。大事なのは自分の意思をちゃんと時間を使って形成したかということ。高校生はとても忙しい。しかし、これはちゃんと考えたほうがいいよというアドバイスでした。考える時間がなければ、先生のつまらん話を聞いてるふりして考えればいいかもしれないですね(冗談です、オススメはしない、責任は取りません笑)。

それではまた。



自己紹介note


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