髪は人生、人生に悩む

先日黒髪ロングであることの弊害や黒髪ロングをやめるよう要求されたときの不快感を記事にした。

あれからしばらく、髪を染めることや短くすることについて考えていた。


それは涙が出るほど深刻な、女の子としての人生の問題だった。



今でこそ私は黒髪ロングがアイデンティティのようになっているが、そもそも私の黒髪ロングは大した理由で生まれたものではない。

それしかかわいくなる術がなかったのだ。



中学まではショートだった。私は毛量が多く癖毛だから、ショートが似合うと美容師さんに言われつつも大きな頭や清潔感のなさにうんざりしていた。

高校に入ってから、髪を伸ばし始めた。何がきっかけかは正直覚えていないが、髪が長い方が髪が重力に負けるからボリュームが少なく見えるという理由ではあった。

基本放置して伸ばし続け、高校一年の終わりにはハーフアップにするようになって、高校卒業の頃には胸下まで伸びて、一度当時の彼氏の推しと同じセミロングまで切って縮毛矯正をかけた。

縮毛矯正をかけ始めてからは、美容院に行くのは縮毛矯正をかけるときだけ、つまり半年〜1年に一度のペースになった。その間は前髪をセルフでカットして、Finoやヘアオイルでケアして保っている。コスパが良い。

その間にもちろん髪の長さはどんどん増していく。

でもセミロングにしたきっかけの彼氏とは別れたし、どんな長さにしたいかなんて思い浮かばない。


初めて東京の美容院に行ったとき、理想の長さなんてないことに気づいて困った。


そして、「伸ばす」と言った。



その美容師さんは縮毛矯正がめちゃくちゃ上手くて、私の髪は黒い絹のようになった。



図らずも、素晴らしい黒髪ロングの女の子になってしまった。


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