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思考破壊

何かとカテゴリを作ってわけたくなる。これはここに入れるのはちょっと違うなと思って別のカテゴリを作って、やたら細分化していって、それでも細かいことを考えると結局全部違うものなので区分できなくなる。
自分にとっての創作活動(?)について考えていたので、「創作について考えるカテゴリ」を作ろう、としたところで面倒になってやめた。
自己紹介でよくね。いいよ。そんな大して意味のあることを書くわけでもないのだから。
細かい性格のくせに面倒くさがりだと思う。でも細かい性格だからこそ理想が完成しないことが察せられて面倒になるんじゃないだろうか。

私は書くのが好きなんじゃなくて考え事が好きなのだと思う。いや好きなのかは知らん。「〇〇なのか、それは知らん」って好きなセリフがあったんだが、なんだっけ。
うーん。ああ、マクベスだ。正確にはクーデルカ(PSのゲーム)でエドワードが引用した『聞くなよダンカン。あれはおまえを送る鐘だ。天国へか地獄へか、それは知らん』だ。
マクベスは光文社古典新訳文庫で読んだ。あの訳は読みやすかったからもっとシェイクスピアの新訳を出してほしかった。無念。ちなみに内容はいつものごとく覚えてない。
こうやって好き放題に脱線しまくりながら雑に思考しているときはリラックスしているようだ。
創作するのは好きではないんだと思う。物を作るのはたぶん苦手だ。あれこれ考えなければいけないことが多すぎる。ん。じゃあ、やっぱり考え事も好きなわけじゃないな。

一次創作と二次創作という言葉があるが、あれってどっちが先にできたんだろうか。二次創作があってから一次創作という呼称ができたように思える。
小説を出版したり映画を撮ったりすることを「一次創作する」とはあまり言わないよな。そういう表現は聞いた記憶がない。
仕事ではなく趣味としての【創作】があって、ある種のファン活動だったりする二次創作に対して原作がない創作を一次創作と呼んでるのかな。

私はどっちもやっていた。何か作ったり絵を描いたりもした。MIDIとかも触ろうとしてみた。合わなかったので文章に落ち着いた。その中でさらに一次創作よりも二次創作のほうが合っていたので、主に二次創作をやっていた。
今もやりたい気はするが、数年ほど外部からの刺激を遮断した無思考ゾンビ生活を送っていたので何も書けない状態にある。
で、ここんところ一次創作が合わなかったのはなんでかな、と考えていて、創作がしたいのではなく考え事がしたいだけだから、材料が用意されている二次創作のほうがよかったんだろうと思った。

あと、一次創作という呼称に違和感がある。本当は違和感とまで言うと表現が強すぎるのだけれども、原作と呼ぶべきもののない文章が【一次創作】なのかというと自分の中で腑に落ちない部分が確かにある。
どういう創作物であれ、今までの経験において抱いた感情とか感想とか、それで培われてきた価値観とか思想とか、そういうものを分解して再構築したり、もしくはそのまま再現したりで作られているはずだ。
これが原作と一つに絞り込めないだけであって、意識的に無意識的に見聞きしたあらゆるものの影響は受けている。
ものすごく大雑把に言うと自分の脳みそを原作とする二次創作じゃないのかなあ。みたいなことを考えてしまって、一次創作という呼び方が腑に落ちない。
全部ひっくるめてx次創作でいいじゃないの。いや著作権やらなんやらいろいろな都合で区別は必要なんだけどね。都合上の区別はそれの実質をあらわしてるとは限らないよな、と思うだけです。

とにかく私の中では一次創作も二次創作もやってることはほとんど同じだった。
自家栽培の野菜とか自分で海水を乾かして作った塩とか蒸留した水とか使って作る行程自体を楽しむ一次創作より、カップラーメンに何の具や調味料を足したらどんな匂いと味になるかを考える二次創作のほうが私には合っていた。

文章の書き方を勉強したことはない。プロットなんか作れない。起承転結も知らん。考えてることがおおよそ表現されていて、あとで読み返すときに自分の思考を再確認できればそれでいい。
自分のための文章だから。
最近これまで以上に外部刺激に脆くなっていて、小説も映画も漫画もゲームもYouTubeの動画も、音楽も言葉も、何かに対する誰かの感情、思い、あらゆるものを受けとめる気力がない。
先日、消してなかった自分のサイトに置きっぱなしの二次創作を読んだら、するっと入ってきた。自分の考え事だから理解しやすい。不意に激しい主張にぶつかって疲れたりしない。
自分が疲れず時間をやりすごせるように、なんでもない文章を書いてるのかもしれない。

作っているんじゃなくて、言葉を外に捨てている。そんな気もする。私がやっているのは創作ではないという思いがいつもある。

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