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東京"無人"日記 〜24時間働けますか?

先日東京出張で「変なホテル」に宿泊した。館内のいたるところにロボットが活躍し、最先端テクノロジーを積極的に導入したホテル。「変」とは変わる続けるという意思表示・・・と公式HPに記載している。

変なホテル銀座は銀座と言っても新富町だ。銀座も築地も歩いて10数分という中間地点で立地は悪くはない。でも銀座って・・・まあ、気持ちはわかるけど。

チェックインはドキドキと期待でいっぱいだった。銀座のホテルの受付はアンドロイドのお姉さん。ホテルによっては恐竜が受付をする。僕は、ちゃんとチェックインができるのかちょっと心配だった。楽天トラベルでネット予約をしたけど、どうやって僕だと認識してくれるのだろうか?アンドロイドのお姉さんにしゃべるのか?ダブレットに入力するのか?そんな事を想像しながらホテルの自動ドアを通ったら、受付には人間のお兄さんとお姉さんがいた。そして人間にチャックインの手続きをして、支払いはアンドロイドの前にある機械にクレジットカードを差し込み支払いを終わらせた。
そこでやっとアンドロイドのお姉さんがしゃべっただけだった。。。

アパホテルと変わらないじゃないか・・・

いやいや、これで終わりじゃないよな。 とキーカードをエレベーターのボタン下にかざし、エレベーターに乗った。
エレベーターが何か話しかけてくれるのか?
と期待したが、何もなく扉が空いた。
廊下にはお掃除ロボットが動いているのか?
と思ったが、誰も何も居なかった。。。

部屋は備え付けのタブレットでテレビ、照明、エアコンのリモコンになったり、電話もインターネットも使用できる。そして、LGステイラーという衣類のシワや臭いを除去してくれる機械があった。これは便利だったが、それだけだった。


バスルームに入ると洗車機のように全身泡泡で洗えるシャワーもないし、
僕の部屋にはコンシェルジュロボットもなかったのでちょっとハイテクな部屋のビジネスホテルだった。
まあ、これから変わり続けてほしい。そんな体験をした。

翌朝は東京支社に出勤しその後、東京ビックサイトへ展示会に行った。
豊洲からゆりかもめに乗換えて行くのだが、ゆりかもめは平成7年に開業した無人の電車だ。自動車のようにゴムタイヤで動き振動も少ない。有明やお台場などを通るこの電車から見える風景がけっこう好きである。見晴らしがよく東京って感じの風景なのだ。こどもみたいだが、先頭と最後の席が好き。無人なので運転手席がないのでこの席からみる風景がいいのだ。ちなみにホームにも駅員はいない。中央司令所で監視しているだけ。もう10年以上も前から無人なのだ。

さて、ビックサイトに着くと展示会内を見て回る。昨日は幕張メッセであるき回った。僕は食品のバイヤーとして見て回り、新規企業の開拓だったり、既存取引先さんが新商品をだしているのを見たりする。
毎年、年に何度も展示会に行くのだが、みんな商品を並べて、数人の人が立って説明する。でも、来場者の人と話していると僕は商品説明や会社の説明をしてもらいたくてもなかなか聞けない。そして時間も限られているので「まあ、いいか」と先に進むこともある。
その時思うのだ。
「ああ、商品にPOPをつけて説明できるようにすればいいのに・・・」と
アンドロイドを何台も置いて、来場者に次々と説明してくれるというわけではないが、POPを商品に貼り付けるだけである程度のサポートはしてくれる。一度に何人もの人が来てもOKだ。
日常の売り場にはPOPがあるお店はある。ビレッジバンガード、ドン・キホーテ、北野エースなど売り場を歩いて立ち止まさせる上手なPOPをあなたも見たことがあるでしょう。同じようにすればいいのに多くの企業はやっていない。というかこれまで食の展示会でPOPを貼っていた企業は1社だけだ。珍味メーカーの伍魚福さんだ。
そして、最近ちょっと増えたがSNSでの発信だ。特にツイッターは有効なのにツイートして紹介する企業はあまりない。昨年からEC担当になり、EC関連の展示会にも行ったが、EC関連の企業もはツイートしていない。ブースではインフルエンサーマーケティングとか言ってるのに・・・

多くの企業は営業マンなど人の限りがある。そして24時間働けない。昔は「24時間戦えますか?」というキャッチコピーのCMがあったが、今そんな事を言ったらブラック企業やパワハラだと言われる時代だ。
だからこそ、POPやSNSは低予算で24時間働いてくれる。AIやRPAじゃなくても無人で働いてくれたり、24時間いつでも多くの人に発信できるツールがあるのだ。それを使わないのはホントもったいないのでる。

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