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【投資】これはただ単に税金・言語の違いなんじゃないでしょうか? - 日本株の運用会社「空洞化」

今朝(2023年11月14日)日本経済新聞のWeb版に掲載されていた記事。シンガポールに比べて、日本における運用会社数の伸びが低い。その原因として、いちごアセットマネジメントを例にあげ、日本では「4人で創業しようと関東財務局に出向くと、30人必要と門前払い」、結果として1人でも起業できたシンガポールに運用会社を置いたと。

他にも

  • シンガポールには「グローバルプレーヤーが集まる」

  • 投資信託価格の「二重計上」

を理由に日本が空洞化していると主張しています。

まあ確かにそれも理由としてはあるかもしれませんが、根本的にはこの記事で例を挙げているシンガポール、ルクセンブルグ、アイルランド、すべて英語が通じて税金が安い、ただこれだけなんじゃないですかね。

外資系運用会社、基本的に日本で投資信託のビジネスをしようと思ったら、自社で投資信託を設定する機能・リソースを持つのも1つの手段ですが(そうしている大手の外資系運用会社ももちろんあります)、国内の運用会社から外部委託を受け、運用だけをする(ファンドの事務・基準価額計算は国内運用会社にやってもらう)という手(サブアドバイザリー)もありますからね。むしろこちらが多いんじゃないでしょうか。

もちろん、後者(サブアドバイザリー)の場合、国内運用会社の意向によってファンドを設定するかどうか決まるため、運用会社独自の運用ができるファンドができるとも限りません。外資系運用会社が「自分たちの好きなようにやりたい」ということであるならば、それなりのリソース(販売する人たちも必要ですしね)を配分する必要があり、結構なコミットメントです。二重計上の問題、運用と管理の分離があろうがなかろうが…「税金」と「英語」この2点は大事なのかなって感じます。

#日経COMEMO #NIKKEI

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