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映画『夜明けのすべて』の感想

夜明け前が一番暗い。一番辛い。
今の自分と重ね合わせて本映画を観て
いました。
映画はまさに、自分と向き合う大切な時間。

「ずっと明るいと見えない。闇があるからこそ、
見えてくるものがある」
このフレーズに思わずぐっときました。

何があっても必ず夜は明ける。
地球は動いている。今の現状で、
できることをできる範囲でやって、
自分らしく生きられることを1つでも
見つけようと思えた映画でした。 

一言でいうと、
『他者貢献でコントロール
できない自分をコントロールする』
こんなフレーズが脳裏に浮かびました!

「自分と同じような境遇で悩んでいる人を
自分ができる範囲で助けることで、
自分を助けることになる」とも変換できます。

テンポが映画「PERFECT DAYS」に
似ている。淡々とした毎日から楽しみ
を見出す。落ち着いてずっと観て
いられる感じ。展開がスローで癒され
ました。

きっと僕はこういう映画
が好きなんだと思いました。

PMS(月経前症候群)の藤沢さん、
パニック障害を発症した山添さんは、
不甲斐ない思いをする。自分のことなのに
コントロールできない。苛立つ、悔しい、悲しい。
仕事もまともにできない。

しかし、同じような症状で
苦しんでいる人が身近にいる
ことに気づくことで受け入れられる。

そして、自分のことはコントロール
できないが、相手を救う事はできると
思うことで、自分を取り戻す。

持ちつ持たれつ、助け合いの精神で
心を穏やかにすると感じられた映画でした。

また、映画で登場する会社がアットホーム
な職場!

•みんな、とにかく優しい。
•お菓子をみんなで分け合う。
•昼休みにキャッチボールをやる。

ギラギラしてイケイケの会社だけでは
上手くいかない。結果だけを追い求める
ドライな会社も歪みが生まれやすい。

全てを受け入れてくれるアットホームな
会社も今の時代、必要だとも感じました。

そして、藤沢さん役の上白石萌音さん
と山添さん役の北村北斗さん表現が
素晴らしかったです。

2人が関わりを深めながら、自分の
居場所を見つけていき症状が良くなって
いくのを、受け取ることができました!!

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