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本が生まれたことで、国境を越えた創造の共同体がうまれ、そして歴史は変わっていった
『コミュニケーションデザイン』
デザインはコミュニケーションのためにあることを考えると同じ言葉が重複しているようですが・・・地図、図書館、学校、手紙といった事例の歴史を通じて人と情報の接し方を考察する、というのがこの本の試みです。
日大の講義のために元々はまとめられた内容だとありましたけど、実際に受けてみたいと思わせてくれる、著者の深い研究と洞察が詰まった内容でした。
地図、図書館、学校、手紙などは存在することが今の人たちには当たり前のアイテム。しかしその歴史を紐解いていくと、そのようなアイテムが発明されたことで、人と文化が進化したことを知ることができます。
例えば僕が日々読む「本」についても・・
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本という印刷物が普及したことで、たくさんあった方言の中から特定の言語が書き言葉として定着し「標準語」がうまれ。同じ「英語」「フランス語」といった言葉がわかる人同士が、宗教や封建社会の身分といった実際とは関係なく「想像の共同体」に属するようになった。
と言われれば、まさにそうだ、と思います。
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あと仕事柄、最新のファッションブランドに見えるアバクロが実は1892年創業と古く、逆に古くからあるようなイヴ・サンローランが創業1961年とわりと新しいっていうのも、ブランド認識の誤差として面白いと思いました。
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そして・・この本で知りましたが「1966年にホール・アース・カタログの編集長スチュアート・ブランドが運動を起こすまで、今では誰もが見たことがある地球のイメージはNASAに公開されてなかった」というのも驚きですね。
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コミュニケーションのデザイン史 人類の根源から未来を学ぶ(高橋裕行、2015年、フィルムアート社)
【本日の朝食】
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アボガドバーガーにて
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