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奉仕者がリーダーであるという視点は新しい社会のモデルになりえるのか

組織という仕事環境が正直苦手で、それを避けるような人生を過ごしてきました。ただし、自分対組織で仕事をすることは結構あるし、外部からのクリエイティブ提案は組織カルチャーの影響と色々密接なところもあるので、組織論関連の本はよくチェックしています。(集団心理という意味ではマーケティングや行動経済学とも近いものがありますしね。)

僕は「組織のヒエラルキーは情報へのアクセス権の差」だと考えています。旧来型の工場や戦争のようなケースでは「下は色々知らなくていいから働け」だったのでしょうが、近年のように情報共有が当たり前の組織環境だと、情報アクセス権がフラット化したことでマネージメントの難易度が上がっているように思えます。

そんな中で、以前読んだことを思い出して「サーバントリーダーシップ」を再読。

サーバント=奉仕者

英雄でカリスマ型のリーダーとは真逆の、奉仕者としてのリーダーの必要性を説く本で、そもそも1970年代にアメリカで書かれたものの、日本に入ってきたのは2000年代以降とちょっと遅かったようです。

2020年からずっと世界では混乱が続き、リーダーシップの議論が続いています。強権的なリーダーシップこそが、大きな歴史の流れでの中では代表的なモデルなのでしょうが・・・なんだかその機能不全が多くの問題を引き起こしているようにも見えますから、サーバント型というのも、もっと注目されていいのかもしれません。

本自体は・・・視点は面白いのですが、要点があまりまとまっておらず、また事例もちょっと現代の生活とは乖離しているところがあるのにページ数がとられているので、のちに出された『サーバントであれ――奉仕して導く、リーダーの生き方』のほうが本としてはおすすめかもしれません。

サーバントリーダーシップ(ロバート・K・グリーンリーフ、2008年、英治出版)

【本日の朝食】

赤いサラダ(ビーツ、苺、トマト、柘榴、レッドキャベツ、胡桃、水菜、カッテージチーズ)と、胡桃とドライ無花果の田舎パンにて。

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