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迷わないコツは最初から最短距離での正解を目指さないこと

こちらの著書は、パン屋と消費者を新しい形で繋いだ事業パンフォーユーの立ち上げ物語。

失敗や挫折や、イライラなども変に格好つけずに書かれているので、映像作品を見るかのように読めました。ともすると「すごい自分、頑張ってる自分」アピールになりがちな成功した経営者の本が多い中で、文章を読むと矢野さんへの好感度と事業への興味が高まる・・・そんなアントレプレナーシップのテキストとしていいと思いました。

授業の中で学生さんに話すこともありますが、キャリアにしろ事業にしろ、最初から最短距離で正解を得ようとするから迷うものです。この本を読みながら思い出してみましたが、僕自身は、

「大学生時代」弁当屋、CD輸入業、レンタルビデオ代行業、カフェテリアでの接客と料理づくり
「大学卒業後」日本語教師、グラフィックデザイナー、ライター、タトゥーデザイナー、ウェイター
「帰国後20代」居酒屋で調理、ウェイター、制作会社の丁稚奉公、宅配寿司店のプロデュースと運営

みたいなことをやってから起業し、それからの15年くらいで色々な業種の様々なプロジェクトに関わる機会がありました。小さな失敗は数限りなくありますが、回り道をしたこと分、歳を重ねるほど人生が楽しくなっている気がします。まさに失敗が自分の幸せという新しい経済圏をつくっている感覚ですね。

失敗の9割が新しい経済圏をつくる。(矢野健太、2022年、かんき出版)

【本日の朝食】

カレーチキン、ひよこ豆のフムス、パクチー、紫キャベツのピタサンド。コーンと椎茸のチップス。果物。豆乳ラテ。

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