見出し画像

チェーン除草を始めました

田植えが終わった後、チェーン除草というのがあります。これです。

目安としては、田植えが終わってから3~4日後くらい経つと、植えた苗の根が活着してくるので、その頃を見計らって、チェーンで田んぼの地面の表面を引っ搔いて回るのです。そうすることで、ごくごく小さな雑草が水中に舞って泥を被ることになり、早い段階で除草ができるというわけです。

実際、去年もチェーン除草をしてみました。ただ、昨シーズンは、チェーン除草の実施時期が遅くなってしまったため、既に地面の表面を引っ掻きまわす程度では、雑草が死滅してくれるような状態ではなくなっていました。

結果、ほとんどチェーン除草の効果を感じることができませんでした。

なので今年は、どうしてもチェーン除草を真面目にやってみたいと思ったのです。

あわせて、チェーン除草機も、自作することを考えました。

昨年、富士河口湖農園からチェーン除草機をお借りしました。しかし、それがとにかくバカでかいのです。2m以上あるため、うちの軽バン(エブちゃん)の荷台には乗り切らず、助手席の横まで泥だらけにしながら、運ぶしかありませんでした。そこで、もう少し小ぶりのチェーン除草機が欲しいと思いました。

ということで、まずは材料を買いそろえてみました

ジャーン!

これが、その材料になります(写真はチェーン除草機2個分)。

1.自動車の金属製タイヤチェーン
2.塩化ビニルパイプ(直径40mm、1.6m)
3.塩化ビニルパイプ用キャップ(直径40mm用)
4.結束バンド(耐候性200mm)
5.ひも(2.2m)

まず、塩化ビニルパイプの両端にキャップをします。

この作業は、富士河口湖農園の農業リーダー・軍曹殿にお願いしました。何やら塩化ビニル用のセメダインというのがあるらしく、それで接着させるのだそうです。

パイプができあがったら、そこに結束バンドで、チェーンを縛り付けていきます

パイプの長さは、予めタイヤチェーンの長さにあわせてあるので、こうしてきれいに両端を揃えたかたちで、チェーンを取り付けることができます。

最後にひもを取り付けて、けん引できるようにすれば、チェーン除草機の完成ですっ!

できたっ!

工作が大の苦手な竹内ですが、それでも材料が揃った状態から、1時間ちょっとの間に、これを完成させることができました。

そして、いざ出陣!!!

今回は、田んぼに入って、チェーン除草機をけん引するのではなく、チェーン除草機にロープを2本縛り付けて、それを田んぼの両側から交互に引っ張るかたちで、チェーン除草を行うという方式をとってみました。その方が、田んぼのなかを荒らさずに済むという利点もあります。

けん引用のひもの中心に輪っかを作って、そこに両側から引っ張るロープを2本縛り付けます。

それをこんな感じで、両側から交互に引っ張ることで、除草をしていくわけです。

いやー、いい感じです♪

移動時、軽バン(エブちゃん)の荷台にもキレイに収まりました

文句なしでありますっ!

ただ、チェーン除草を行う際の注意点として、田んぼの地面が緩すぎたり、苗の植え方が浅すぎたりすると、苗が取れてしまうという問題があります。最終的に苗直し(抜けた場所に苗を植え直す)をすることで、それらの問題はリカバーできますが、一応、そこらへんの田んぼの状態をチェックしながら、チェーン除草を行うのがよさそうです。

また、この先の話として、稲は確実に大きくなり、根もさらに活着してくるので、除草機を使う前に、少し頻繁にチェーン除草をすることで、全体の除草にかかる労力を減らせるのではないかとも思っています。このあたりは、今後の研究テーマとして、試していきたいところです。


ところで、このチェーン除草の作業をしていると、通りかかる人たちが、皆、足を止めて、興味深そうにみていくことに気付きました。人によっては、「何やってるの?」と声をかけてきたりもします。

チェーン除草、このあたりの地域では、そんなに一般的なものではないようです。多くの人は除草剤を撒いてしまうので、そんなこまめな除草はしないということなのかもしれません。

てことは・・・私たちがやっていることは、結構、最先端的なものである可能性もあるのかも!?

あ・・・さすがに最先端っていうのは、こういうのを言うのかな(汗)!?

ともあれ、いよいよ除草が始まりましたここからが勝負ですっ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?