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豊作祈願の伊勢詣り

伊勢神宮に行ってきました。

今、私の田んぼで育てているのは、イセヒカリという品種で、伊勢神宮の神田で偶然生まれたものです。

私なりに、このおコメには、とても大事な意味があると思っています。

それは単に「伊勢神宮の神田で生まれた品種=神様のおコメ」というだけでなく、日本の歴史を考えるうえで、天照大神から始まる皇室の正統性に疑問を持っている私に対して、天照大神から授けられたものという意味においてです。

普段、出雲・大国主大神推しの私からすると、かつて「国譲り」を迫ってきた伊勢・天照大神から、和解の印として贈られてきたおコメにしかみえませんでした(言い過ぎかな!?)。

「天照大神からの贈り物」より引用

「まぁ、過去にはいろいろあったけど、これからの国造り一緒にがんばってやっていきましょう」くらいに感じます。そういう意味でも、イセヒカリは大事に育てたいですし、それを授けてくれた伊勢神宮(天照大神)にもお礼がしたいと思ったのでした。


しかし、それにしても伊勢と河口湖では、気候が全然違うのだということを痛感しました。

伊勢に向かうまでの車窓から見える田んぼは、河口湖の私のものとは、まるで様相が違っていました

もうすっかり稲穂がついていて、いつ刈り取ってもよさそうな状態に見えます。

実際、それは大げさな表現ではなく、ところどころ、既に稲刈りが終わっている田んぼもありました。

それどころか、刈り取った後に、さらに何か植えているようにも見えます。

それが何かは謎ですが、とにかく到着するまでの間、ずっと外を眺めては、「立派な田んぼだなぁ」、「ここは耕作放棄地になってしまったな」、「うん?ここはダイズやってるのか?」など、去年では考えられないような視点から、田畑の分析をしていました(笑)。


現地に着いて、まずは外宮の豊受大神にご挨拶させていただきました。

豊受大御神は内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神であり、衣食住、産業の守り神としても崇敬されています。

伊勢神宮HPより引用

食糧問題への危機意識から、稲作をするようになって、神社でご挨拶をすときの視点も、だいぶ変わったように思います。

豊受大神が、天照大神のお食事を司る神様だと聞いたら、自ずと農業や稲作のことを考えます。ご挨拶にも気合が入るというものです。

ちなみに、天照大神と聞いて、女性神と思われる方もいると思います。しかし私は、天照大神は男性神だと考えます。そして、その天照大神の食事を司る豊受大神は、その妻(女性神)と考える方が自然です。

詳しくは、こちらの記事に紹介している通りです。

外宮(豊受大神)、内宮(天照大神)に、それぞれお詣りをした後、私が育てているイセヒカリが生まれたという神田にも行ってきました

まさにここで、イセヒカリが生まれたのです。なんだかちょっと感動です。

イセヒカリは、コシヒカリの突然変異種と言われている。1989年に伊勢神宮の神田で発見された。1996年1月16日、酒井逸雄少宮司は皇大神宮御鎮座二千年を記念して「イセヒカリ」と命名。現状では、未品種登録で各県の奨励品種にはなっていないが、硬質米タイプのためその由来(皇室米)からもコメ輸出向きの品種と寿司米・神酒米に期待される。

ウィキペディア「イセヒカリ」より引用

そして実際、こちらの田んぼをみてみたら、やはり一部、稲刈りが終わっていました。たしかに、河口湖とは気候が違うようです。

こうやってみると、うちのイセヒカリたちは、全然違う気候のところで、頑張って育ってくれているのだということが分かります。そう考えたら、うちのイセヒカリ、ますます愛おしくなります(笑)。

で、帰り際、そのおコメを買ってみました

今回の伊勢詣りは、とにかくおコメのことをたくさん考えて、稲作のことで頭一杯にしながら、豊作祈願をしてきました。

これで今年の豊作間違いなし!といきたいところです。


最後ですが、今回、伊勢神宮(内宮)近くで食べたエビフライすごかったです。

珍しく食べきれずに残してしまいました(お店の方、ごめんなさい)。

食料危機だなんだ言っている身で、食べ物を残してしまうなんて、大変申し訳ない限りです。

でももし、伊勢神宮に行くことがあって、この店に行くのなら、お腹は減らした状態で行った方がいいと思います。

古代史のことを考えたり、国造りのことに思いを馳せたり、食べ物の大事さを考えてみたり・・・いろんなことを思いながらの伊勢詣りでした。


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