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「心を込めて生きる」 – 塩沼 亮潤 を読んで

この本は大学院修了時、大変お世話になった方から頂いた本です。(3冊ありますので、これは第1回ということになります。)


著者紹介

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著者は、宮城県仙台市出身の日本の金峯山修験本宗の僧侶で、仙台市太白区秋保の福聚山慈眼寺住職を務め。吉野・金峯山寺1300年の歴史の中で2人目となる大峯千日回峰行満行を果たした大阿闍梨である。大峯千日回峰行は、1日48キロの山道を16時間かけて年間4ヵ月、定められた期間に吉野山から大峯山までを往復するという、9年もかかる修行である。
どんなことがあっても、途中でやめることはできない。もし万が一これ以上行が続けられないと自己判断したときは、所持している短刀で腹を切って行を終えなければならないという、厳しい掟がある。(2009/4/6初版)
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感想

これから社会人として歩む自分として、教員になった自分として、どのように解釈し、明日に活かしていくのかを考えた時に、「今この一瞬」を全力で向き合えているかを考えさせられました。やらなければいけないことは枚挙に遑がない日々に、大切にしなければならないことを学びました。

生徒に対して想うこと

著者が行の最中に記した日記の中にこのような一説があります。
「心を込めて生きていれば、いい人生を送ることができます」
私自身にも鑑にしなければならないと思いつつ、生徒たちにも伝えたいと思いました。生徒たちは青春の真っ只中で、無我夢中です。毎日苦しみに耐えながら学校に来ている生徒、ヤングケアラーを思わせるほどに家族を支えている生徒、本当に様々です。そこで気になるのが、生徒同士の言葉遣い。何気ない「お前」、「だりい」、「学校やめる」、「勉強したってわからない」。何か自分にできることはないのかとぐっと堪えるしかない日々です。
自分のことをもっと大事にしてほしい。周りに影響されない相対ではない、絶対的な幸福境涯を切り開いてほしい。強く思うばかりです。

最後に


「今日があれば明日があります。しかし、明日があるからと言って、今日をおろそかにしたのでは、光り輝く明日は見えてきません。」この言葉を胸に、一瞬一瞬を大切に出会えた縁に感謝し、歩んでいきたいと思います。

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