見出し画像

「農家はもっと減っていい」読書記録【野菜日和Vol.2】

こんにちは。絶賛農閑期中のかずです。
時間に余裕があるのでゆっくり読書をしようと思いました。

昨年末、知り合いの農家さんからおすすめされた本をお借りしました。
【農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ】久松達央 
という本です。

タイトルからインパクト大だったので、この本の存在は知っていたのですがこれを機に読んでみようと思います。
新規就農予定の身として、必要なヒントや知識が詰まっていそうな気がしました。気になった章の概要と感想を僕なりににまとめていきます。著者の久松さん、誤認があったらごめんなさい、ではいきましょう。


第1章を読んで

「農家はもっと減っていい」
この章では資本とテクノロジーによる農業の変革が進む中、農業の在り方が問われていました。兼業農家の労働集約性などが課題とされ、農地の減少や耕作放棄地の増加が避けられないとの主張に驚きました。
自分の経験と照らし合わせてみると、まだ1年生の新米百姓として知らないことが多いことに気づかされます。本には様々なデータが示され、これからの農業において今一度、深く考えるべき時期だと感じます。
資本とテクノロジーが変える農業の大淘汰時代に果敢に立ち向かっていくことが、今後の課題になると思います。

第2章を読んで

「淘汰の時代の小さくて強い農業」
淘汰の時代においては小さくて強い農業が生き残ることが強調されています。個々の条件に適した経営スタイルを選び、弱者も前向きな撤退戦を模索し、ニッチを狙っていくべきだと説かれています。

自分の働いている場所は大規模化が進んでおり、正直複雑な感情です。本を読んでいるうちに、自分が将来どんなスタイルで農業経営を進めていくか迷いました。近くの農家さんの成功を模倣するだけでなく、自身の独自のアプローチを模索する必要があるなあと思います。

第4章を読んで

「難しいから面白い ものづくりとしての有機農業」
そもそも自分は有機農業に関心がなく、手間暇かけて収量も少ない、非効率的だなあと思っていました。ただ、オフサイドの例はとても頭に残る例えでした。


制約があるから戦術が生まれ、ゲームを複雑で豊かなものにする。
ーーーーー
有機農業で化学農薬を禁じることの意味は、フットボールのオフサイドと似ています。

本書より

それぞれ創意工夫した商品を顧客に売っていく。そのシンプルで難しい工程が様々な農家さんのオリジナリティにつながるのかと思いました。
有機農業に挑戦しようという気持ちは今はまだないですが、小さく自分の裏の畑で試してみようかなと思います。将来は楽しみながら個性を発揮する農業を営むことが目標です。

第6章を読んで

「新規就農者はなぜ失敗するのか」
この章を読み進めるのは正直しんどかったです。先行者に追いつけない理由や、実際の数字と向き合う中で心が折れそうになります。
手厚い補助があっても、農業そもそもの考え方や働き方を考えなければ意味がないものだと思い知らされます。補助金を生かすか殺すかはその農家さん次第ということです。

それでも自分は独立をしたいという気持ちは強いです。いや、独立する覚悟があります。この本を読んで農業はやめようという弱い気持ちではないと自分で確信しました。それだけ自分は農業が好きなのだと確信しました。
自分の身の丈に合った経営を心掛けること。地に足をつけ、長期的な視点で考えること。久松さんのアドバイスをもとに前向きに考えようと思います。

まとめ

今年で2年目を迎える百姓として、この本に出合えたことは大きな幸運だと思います。久松さんの主張を頭にいれ、来年からはもっとひたむきに農業に取り組みたいと思います。また何か悩んだり迷ったりしたときはこの本を購入して、もう一度立ち止まって方針を考えていきたいです。








この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?