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#32 立場: あいつらは僕の2歩、3歩先を歩いている

先日、友から久しぶりの電話がありました。
僕がアメリカに来てからも、仕事のこと、当時付き合ってた彼女のこと(今はめでたく彼女と結婚しました)、とりあえず誰かに吐き出したいことがある時にランダムに電話してくる友達です。
今日はそんな彼と電話して考えたことを書いてみます。

*カバー写真: この前、サンタモニカの展望台的なところに行ったら真上をパラグライディングしている人がいました。その時にパシャリしたやつ。

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彼はいつも、どのタイミングで電話してくるか分からないので、電話に出れる時と出れない時があるんですが、今は僕はぷーたろうなのでもちろん電話に出たわけです。

彼とは中学から同じクラスで、大学最後の夏休みは山手線一周歩くなんてアホな企画を実行した仲。
今は映像制作会社でADやってるみたいですが、昔から彼独特の表現や世界があって、なかなか面白いやつです。

今回の電話は、彼が今提案書を作成しているドラマの企画内容について。
喋り出したら人の話なんて聞かず、企画について話したいことを話し続ける姿も昔と変わらずで、僕が好きなところ。
一通り自分の話が終わったら「やっぱ話してよかったわ、企画書出すか迷ってたけど出すわ。」なんてタバコを吹かす「プカー」って音を鳴らしながら、嬉しそうに言ってましたよ。



彼の企画いつものことなんですけど、とにかく切り口が斜めっているというか、大衆受けするような王道じゃないんです。風刺漫画に近い感じかもしれない。でも半沢直樹のような下克上というか、みんながスカッとする痛快要素も散りばめられている感じ。

過去すでに社内コンペでは何度か勝っているようですが、今回はなんでこの企画考えたのと聞いたんです。しかもドラマ。
これまでとちょっとテイストが違うし、トピックもものすごく彼のある種の主張を感じたから。

彼は「ドラマ書いた事ないからチャレンジ」とか、ごまかしていましたが、これは彼なりの社会への反抗、主張なんだとその時感じたんです。
「転職して一年間の基本給が2000円しか上がらなかったし、前職みたいに残業代が出ないから給料はめちゃ下がった。でも好きな事をできているからなんとかやってる。」
そんなことをいつか言っていた彼。
夜中まで編集して、企画練って上司とぶつかりながら、彼なりの主張を仕事を通して社会に出そうとしている姿、なんかかっこよかった。

彼に限らずみんな、社会に出て社会と戦っているんだよな。そう思ってしまったわけです。

電話を切ってからは、自分へのリフレクションの時間でした。
自分なりの関心と考えをこのnoteでも自分の思いをこれまで綴ってきたし、これは僕の短い人生経験から感じた素直な気持ちです。
でも僕はまだ戦っていない。
戦争映画でよくある、戦場に派遣されたことのない制服組になってますね。完全に。嫌なやつだわ自分。

友達も、奥さんも、僕の周りにいる全員が、世の中の理不尽さややりきれなさを抱えながらも、仕事やライフワークを通して世の中と戦っている。
でも僕は?どこか俯瞰していて、戦場に立っていない自分が何を言っても、意味ないですよ。言葉に重みがないから。
ビザがないとかそんなことは言い訳ですよね。仕事ができないからただ待っているだけじゃ、この先の人生何もできないまま終わるのは必然でしょう。

友達の話を聞いていただけなのに、グサグサいろんな矢が自分に刺さってきました。なんかズタボロです笑
とまぁ、思いを書き殴ってみましたが今の僕には何ができるのか、探す気にさせてくれた旧友からの電話でした。

みんな僕の2歩、3歩先。いや、もっと先を歩いているんだと思う。
立ち止まってたらあかんなと思います。

また電話待ってます。今度は僕が話しまくる番や。

コロナに限らず体調管理に気をつけて。
ほなまた。


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