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【青森ひとり旅】2日目:太宰治ゆかりの地③

太宰治疎開の家の次に訪れたのは、文学好きの間では有名な場所であろう太宰の生家・斜陽館

太宰治記念館斜陽館」とは
太宰が生まれる2年前の明治40年に太宰の父によって建てられた豪邸。
和洋折衷・入母屋造りの建物は、明治期の貴重な木造建築物として国の重要文化財に指定されている。

太宰自身は諸般の理由により勘当されており、勘気を許されてこの家に戻ったのは昭和17年、太宰の母が亡くなった後のことだった。

なお太宰の死後この生家は津島家により手放され、現在の資料館となるまでは記念館を併設した旅館として運用されていた。
「斜陽館」という名前はこの旅館が開館する際、小説「斜陽」からつけられたものである。

豪邸であることはその豪華絢爛な外観からも伺えます。

一階は主に日本の伝統的かつ広々とした和室が、
二階には複数の洋間が密に配置されています。
上のふたつの写真が同じ家だとは到底思えませんよね。
洋間に関しては、兵庫県の北野異人館、ベンの家あたりを連想させました。

庭もそれはそれは大きく手の込んだ日本庭園で、相当裕福な一家であったことをより印象づけます。

また斜陽館には二階建ての大きな倉があり、そこには太宰や津島家の人々に関するもの、太宰に限って言えば当時本人が着用していた服などが展示されています。
撮影禁止のため詳しく紹介するのは難しいですが、興味がある方は是非足を運んでみてください。
その数や濃さに圧倒されると思います。

太宰ゆかりの地を2ヶ所堪能した私としては、確かに斜陽館は華やかで話題性は大きいですが、太宰治という人間の非常にパーソナルな部分を知ることができたという意味で疎開の家の方がお気に入りになりました。
次は文豪好きの妹と一緒に行きたいものです。

しっかり観光していたので、昼食のことをすっかり忘れていました。
駅への道中にぽつんとあるたこ焼き屋さんでたこ焼きを買って、人慣れした野良猫(いわば地域猫)とひとしきり戯れて。

犬より猫派の私。
本当にかわいらしい猫と遊ぶのに夢中になっていて、気づけば乗る予定の電車を逃していました
津軽鉄道はいわゆる田舎のローカル線。
次の電車は2時間後。
本当はこの日宿泊する弘前に早めに着いて、少し散策したかったのに…

仕方ないので駅で電車待ち。
猫にちょっかいを出されながらたこ焼きを食べ、本を読んで時間を潰し、ようやく乗車。
青森の代表的な山のひとつ・岩木山を拝みながら弘前へ向かいます。

2日目の観光はこれにて終了。
弘前では名物のアップルパイを堪能することだけ死守し、翌日に備えます。
3日目は再び白神山地へ。

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