その2【ペルソナ編】〜新卒初クライアントワーク奮闘記〜
「エンドユーザー向けのサービスのコンセプト策定をしてほしい」(要約)
そんな問い合わせから始まった初めての案件でした。
どうもゆめみの磯崎です。
前回からの続きです。
前回はプロローグでした。
今回からコンセプトの策定までどんなステップでどのようなことをしてきたのか?
先輩に助言を頂きつつも這いつくばってなんとか進めてきた初めての案件。その中で見えてきたものを書いていこうと思います。
またリリース前の案件について書いているので今回も詳しく書けずにぼんやりしたところが多々ありますがご了承下さい。
0.エンドユーザー(ターゲット)を私たちは知らない
まずはコンセプトを考えるに当たってペルソナを作成しますが、、、今回の案件ではリサーチフェーズはクライアント様が行い私たちゆめみは直接エンドユーザーの方とお会いすることはありませんでした。
もちろんクライアント様からアンケートデータを頂きましたが、直接お話したしたわけでなくエンドユーザーの方について表層的なことしかは分かりません。
ですが「バリューグラフ」と言う手法と「共感マップ」と言う手法をクライアント様と『一緒に』作成することでよりリアリティのあるペルソナが出来ました。
早速これが『ゆめみの流儀』かと気づかされました、
1.バリューグラフの作成
まず最初に制作したのがバリューグラフでした。
私も使用するのは初めてでしたが、その効果はとても凄かったです。
バリューグラフはユーザーが「行動」をどのような目的で行っているのか、そしてそれを達成するための手段として何をしているのか?をどんどん書いていき、最後にはユーザーの本質的なゴールを発見するといったものです。
ワークショップが進み思ったことがあり、どんどん書いていく最後には「世界平和」と「幸せ」が最上位の目的になってしまうんですね。2グループに分かれておこなったのですが、どちらのチームも最後にはこの単語が出てきました。なので、このバリューグラフは最上位の目的の「幸せ」や「世界平和」が出てくる直前を本質的なゴールとして設定してユーザー像を作るのが良さげでした。
2.バリューグラフをクライアント様と一緒に作った結果
ワークショップでクライアント様と一緒にエンドユーザーこんな性格なんじゃないか?ということが分かってきました。このダイエットの例でいうとこの人は痩せたいけど筋トレしたくない自堕落な人なんだなぁとか。そういったところをかいつまんでエンドユーザーの人間性が垣間見えてきました。
また『ゆめみの流儀』クライアント様と「一緒に」やったおかえげでとても良い効果がありました。ゆめみの人達はクライアント様から出てくる付箋が、「エンドユーザーにはこんなタスク、代替手段があったのか」と発見させられることもあり、クライアント様の中の情報をどんどんと引き出すことが出来ました。
3.共感マップ
バリューグラフの作成から10分の休憩を挟んで、続いては共感マップを作成しました。
共感マップはペルソナの「見る・聴く・言う・考える・行動」を考えて、よりペルソナ像を具体的にしていくものです。データを元に作られるものではないのですが名前や住所などを設定して、バリューグラフを見ながらその人「らしさ」を抽出してその「らしさ」をより具体的にして作り上げていきました。
エンドユーザーの職種によってパターン分けをした今回のワークショップではその職種によってエンドユーザーのタイプがめっきり変わり、片方は常に緊張をしている、片方はあまり仕事にやる気がないなどのイメージが浮き彫りになりました。
特に「やばい、やばい」と言う発言が特徴的でした。参加者全員が「言ってそう〜」とペルソナの共通認識がこんなセリフ一言で共有されたのがとても面白いところでした!
4.ゆめみ流でペルソナの完成
こうしてペルソナが完成しました!ペルソナシートにまとめることはせずに以降のワークショップでは共感マップを見ながらペルソナの人間性に注目して振り返りながら進みました。これまでペルソナシートのフォーマットに則って「年収・住所...etc」を書き入れていましたが、共感マップの方がより人間性が浮き彫りになっていてエンドユーザーにとって嬉しいものってなんだっけ?と振り返る時にとても親身になって考えられました。
また『ゆめみの流儀』でゆめみとクライアント様で一緒にペルソナを作り上げたので、頂いた情報から作り上げたペルソナを持っていき「違う」と言われ差し戻しが起きることもなく、クライアント様と共通認識を持ったペルソナが作成できました。
それだけでなくクライアント様からよりリアリティある情報をワークショップの中で頂きながら進められたこともとても良かったです。
続きます
次回で折り返しです!次回はアイデアを創出する、バリュープロポジションキャンバスの作成でお会いしましょう!