【あなたと夜と音楽と】Richard Marx:Right Here Waiting

昼間の暑さの冷めやらぬなか、みなさんは夏の休日をゆっくり過ごせているでしょうか。

今夜紹介するアーチストは、僕と学年が同じの56歳のシンガーで音楽プロデューサーのリチャード・マークスです。

作曲家の父と歌手の母の元に生まれたマークスは、デモテープを聞いたライオネル・リッチーに見いだされてレコーディングに参加したり、ケニー・ロギンスのステージで共演したりと順調にスターへの道を進んでいきました。

80年代になって出した初のアルバム「Richard Marx」からのシングル「Don't Mean Nothing」がいきなり全米3位となる大ヒットで、僕もよくMTVで聴いていました。

Wherever you go, whatever you do, I will be right here waiting for you
Whatever it takes, and how my heart breaks, I will be right here waiting for you

大学生の僕にも理解できるような易しい歌詞だったので、このサビの部分がグッときましたね。

この曲は当時つきあっていた女優のシンシア・ローズへのラブレターにメロディーをつけたもので、後に二人は実際にゴールインしました。

シンセサイザーの澄んだ音色から静かなソロピアノに続くイントロが美しく、僕のような「世間で汚れちまった中年オヤジ」の心さえもきれいに洗ってくれるのです(笑)。

愛した女のことをいつまでも待つよと語りかける優しい口調のボーカルは、会社の人間関係や人生のやっかいな出来事に疲れたみなさんに、そっと寄り添ってくれることでしょう。

それでは、おやすみなさい。
Sweet Dreams.
良い夢を。

関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。