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#エッセイ

父子語り

父子語り

「仲間の結婚式で帰るんだけど、新幹線とかハイウェイバスとか色々考えたけどさぁ、神奈川まで迎えにきてくれない?」横浜で働く息子からの電話。

2019年暮れから始まった行動制限される厄介な世の中。
都会に住む者は、皆んな感染者のような目で見られがちな風潮も2年も続くと、この国大丈夫かな?なんて懐疑心が生まれてくる。
当時、息子は大学4年生だったから卒業式前から一度も帰郷していない。

新幹線の方がず

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ベーシックスキルって

ベーシックスキルって

僕の職業は理容師。髪を切らせていただき、お顔を剃り、シャンプーなどさせていただいている職人。

ANICCA Authentic Beautyという理美容サロンを営み、老若男女お客様としてお迎えして、ヘアデザイン・ハートデザインさせていただいている。ヘアデザインは感性と感受性。ハートデザインは知識と経験が必要とされる。その前に最も大切なベーシックスキルと人間力。これを考えている。

母の父と母、即

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僕が僕であるためにnoteを書く

僕が僕であるためにnoteを書く

2019年から使い始めたnote。

散歩や旅、訪れた先々でのスナップショットに合わせて詩のように言葉を綴り、詩やエッセイを書き始めた・・・が、気まぐれにnoteに向かっていたのでポツポツとしか書いていない。最近、友人がnotoを始めたので久しぶりに自分のnoteを開いた。「へ〜」「ふ〜ん」「いいじゃないか!」僕が綴った言葉に僕が感嘆する。また無性に“言葉”を書きたくなってきた。

日記は記録、n

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どんな朝もありがたいけど、今朝の朝陽は清々しい

どんな朝もありがたいけど、今朝の朝陽は清々しい

オールシーズン日の出前に目が覚める。20代は目覚まし時計の音も聞こえず、30,40代はもっと寝ていたいと思っていたのに、今は朝が待ち遠しい。カーテンを開ける前に外の音に耳を澄まし、一気にカーテンを引く。

音と光。

春夏秋の静かな朝は光を楽しむ。土砂降りもまた一興、雨具を身につけ外へ出る。

冬の静かな朝はワクワクする。全てを覆い隠すかのように真っ白な世界が広がっているから。

空に向かって「あ

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楽園はすぐそこに

楽園はすぐそこに

緩やかな坂を登ると見えてくる黄色い絨毯
思わず「おぉ〜!」「あぁ〜!」「うゎ〜!」と言葉にならない感嘆
駐車場に車を置き、足早に歩く
この景色は逃げていかないのに

先月リトリートキャンプに訪れた僕のサンクチュアリ、福島潟。
昼の太陽の強い時間、一旦帰って夕日に映える菜の花を見たくて1日に2度。
「リトリート」ってもとは、避難とか逃避って意味を持っているらしいけど、僕にとっては「地球との深呼吸」的

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ちょっと一息、しっかり呼吸

ちょっと一息、しっかり呼吸

静かな朝
青の時間 静かに息を吐き自然と同化する
暁の時間 すぅっと背筋が伸び「ありがとう!」の声が自分の口から耳へと響く
ゆっくりと色彩を変える昇陽に合わせて
ゆっくりと しっかりと呼吸する
意識した深呼吸から無意識の呼吸に気づくまで

画像は、3月中旬。新潟県新潟市北区にある福島潟の朝。
これまで幾度か訪れていたけど、初めてソロリトリートキャンプで迎えた朝、見惚れて息を呑んだ光景。
鳥たちの声

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