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エッセイ | ものもらいの撲滅を願う

最近汗をかくことが多くなったからか顔を触ることが多い。額の汗をふいたり、目に入りそうな汗をぬぐったり。外出先の移動中であれば、最近は無闇に物を触ったりしないため手に菌がついていることも少ないのだが、家に居る時はつい油断してしまう。

自分の家で風呂掃除をしていた時に、蒸し暑い空間であることと、手強い汚れをゴシゴシと擦るため汗をかいていた。暑いし体も動かしているから仕方ないなと思いながら作業をしていると、予想していたよりも早くに汗が眉の上まで垂れてくる。
そろそろまずいのではないかな、と思いつつ手強い汚れを擦り続けていると、遂に汗が瞼の上へ落ち、そして目の中へと入った。

これはまずい。一旦作業を止めて汗をどうにかしなければ……。

そうは思ったものの、なかなか良いタイミングが来ない。もう少し、もう少しと作業を進めてしまう。自分よ、もう少し耐えてくれ。そうすれば助けてやれる。そんなことを思っていたがもう遅かった。目が痛い。汗で痛いのだ。

ダメだ!と思った瞬間に手が動いた。手からスポンジを放して目を擦る。なんとか間に合ったかと思うも、その瞬間に再び「ダメだ!」と心の中で叫ぶ。

これは絶対にものもらいになるやつだ。正式な病名が何になるかは分からないが、ものもらいのように目が腫れて痛くなる。
やってしまった。もう助からないだろう。


次の日、私は予想していた通り目が腫れた。
目にかなり違和感がある。瞼もあまり開いていないと思われる。
昨日の自分を恨んだ。もっと早く掃除をやめ、手を洗って汗をふいていればこんなことにはならなかったのに。

もう七夕は終わっているが、ものもらいがこの世から無くなり平和な世界となることを私は願おう。

最近は夜眠る時に、明日の自分が目覚めたら瞼の腫れがひいていることを思いながら布団に潜り込んでいる。
開けない夜は無いように、止まない雨は無いように、ひかない腫れもないのだ。

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